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#19、アルヴァレズ

アメリカの物理学者。原子核や素粒子に関する実験的発見で知られ、加速器や泡箱の開発・改良に貢献した。ノーベル賞。(1911-1988)

広辞苑第五版

泡箱(あわばこ)には泡が入ってるわけではないらしい。いや、入ってるけど入れるわけではなくて、石鹸の泡でもなく空気の泡で、ちょっとコトバンクで動作原理見たけどわからん。

泡箱のほかに霧箱もあるらしい。気体か液体かの話。

泡が私はあまり得意ではなくて。
得手不得手があるのかと聞かれるとあまりないとは思うけど、こう、濡れ手で粟的な気持ちになる。

もふしゅわわぁ…っとした手触りで、まとわりつくのが困る。昔は泡風呂などに憧れた時期もあったが、私には難しい気がしてきた。

泡は、見るのは好きだ。炭酸水から湧き出てくるあの力強い空気の玉。綺麗なまるをしていて、水面に到着すると弾けてしまう。儚さの象徴でもあるだろう。
けれどあれは、瞬間的な力強さをまざまざとこちらに見せつけてくる、栄光の断片であるとも思える。

現に、弾けた泡は空気中に飛び上がり、私たちの顔を目掛けて攻撃してくる。蛍のように美しく、蝉のように頑なで、炎のようにきわどい。

噴水を見たことがある。それも、音楽に合わせて水の玉を噴射し、踊らせるものだ。
それのひとつを見ていた。すると、弾き飛ばされた水玉は重力に伴って落ちていく。その途中、四散する。そしてさらに四散する。

ひゅうっと飛んで少しとどまり、落ちて、割れ、また割れる。

そんなこと知らなかった。ただ雨のようにぼたぼたと落ちるものだと思っていた。いや、もしかしたら雨も、降ってくる途中で幾度も割れて、粉々になった末のことなのかもしれない。

噴水のその光景はとても豊かで統一されて、人の目を奪うのは容易いというように繰り返しそうしていた。

キャナルシティで見れます。

どぞ〜

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