#52、時余(じよ)
過去最短かもしれない。
昔、「一寸」と書いて「ちょっと」と読むふりがながふってあったのを見て、度肝を抜かれたことがある。それからその言葉は私を大いに楽しませ、また、一寸が3cmであることも教えてくれた。
ここから、ルビに対する気持ちが大きくなった。
「本気と書いてマジと読む」は序の口だ。
「月」と書いて「ルナ」と読む、
「黄金週間」と書いて「ゴールデンウィーク」と読む、突飛なのに理解ができる。私の固い頭でもすんなりと入ってくるこの卓越した表現力、見習いたい。
ルビというものは果たして日本特有のものだろうか。中国語は、さらに簡単な漢字を用いてルビをふると聞いたことがある。英字は聞いたことはない。
ルビの由来、ワーォ
カタカナひらがな漢字とあって、英字も出てきたらやっぱ外国語話者には難しいよね。日本人でも難しいもん。
さて、この時余、使い方がわからない。
goo辞書「待つことーに及ぶ」とあるので、普通に「一時間くらい」として使っていいと思う。
「時余作業しては気が散るのを繰り返し」
「疲れたと思ったら時余経っていた」とかかな。
多分「一時間はかかる」とか「所要時間一時間」とかには使わなさそう。過ぎたことを言うのかもしれない。
「半刻」も一時間らしい。こっちは長さがわかりやすくて使いやすそう。こちらは、「これから半刻かかるぞ」など使えるね。
同音異義語というやつですね。表現の行き先、思考、レベルによって変えられるのは楽しい。
茗荷寿司食べたい
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