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好きな漫画から浮き出た私の価値観

みなさん、最近マンガは読んでますか?

最近マンガについて友人と語ることが増えてきて、

「あれ?私ってやっぱりマンガ好きなのかも知れない」と思っていた矢先。

以下の記事を見つけました。

「あなたはどんなマンガでできていますか?」

という問いかけ。ただ好きな漫画ではなく、自分のルーツとなる大切なマンガを5つ選ぶ。究極の選択!!!

絞りに絞り出した5作品をご紹介していきます。

0.わたしとまんが

作品紹介の前に軽く、私とマンガについてのお話。

私の親(特に母親)はとにかく「勉強に関係のないもの」を毛嫌いしていた。

マンガについても「マンガ本(なんて)」という言い回しでいつも蔑んでいた。

小さい頃買ってもらえたのは、なぜかちびまるこちゃん1冊と、勉強マンガのドラえもんシリーズ。

ベンキョウに直結しないマンガを読みたいなんて言える雰囲気ではなかった。

中高になって、マンガを貸し借りする文化に触れ、私は貪るようにマンガを読んだ。

教室にマンガ専用の共有ロッカーがあって、そこからどんどん新しいマンガを借りては読む借りては読む。

家に持ち帰ってうっかり机の上に置き忘れた日にはそれは大変だった。

私にとってマンガは、厳しい親の支配下から逃れられるパラレルワールドだった。

浪人時代、とにかく勉強から逃げ出したい一心で、漫画喫茶デビューをする。

ビルの一室、沢山の本棚と真ん中にいくつかのソファ。たばこがもくもくだったかけれど、レトロなその空間は逃げ場を求める私には心地よかった。

そうして大学生になり、実家を出て、自由を手に入れた私はさらにマンガにハマることとなる。

ブックオフで一日中立ち読みしたり

マンガを夜通し読むつもりで漫画喫茶に一人泊まり込み、朝を迎えたり。

妻になっても母になっても変わらず、私はマンガとともにある。

1.HUNTER×HUNTER

知る人ぞ知る名作。

主人公の少年・ゴン=フリークスがまだ見ぬ父親のジンと会うため、父の職業であったハンターとなり、仲間達との絆を深めながら成長する様を描いた冒険活劇。(Wikipediaより)

ハンター専用のゲームソフト「グリードアイランド」や、念能力など、設定が緻密に計算されている。

一番好きなのはキメラアント編。

コムギの登場で今までの常識に違和感を持つメルエム。

生物の頂点に立つという使命。
そんなものに一体何の意味があるのか。
自分が何の為に生まれて来たのか。

背景が黒でセリフだけ書かれた9ページ。

それなのに状況がありありと目に浮かび、涙してしまう。

作者は神と言っても過言ではないだろう。定期的に休載と連載を続けているが、本当に脳内に降りてきたときだけ書いていただければいいので!と思っている。

育休に入った時、猛烈に読みたくなってSNSに投稿したら全巻持っている友人が貸してくれた。

言葉が通じず泣き続ける赤子と一緒で発狂していた毎日の中で、HUNTER×HUNTERは大きな救いだった。

これを書いてたらどうしても読みたくなってしまってマンガアプリでちまちま読んでます。いい加減紙で買おうかしら。


2.こどものおもちゃ

90年代後半りぼんに掲載された、これまた有名マンガ。

学級崩壊、学校の抑圧性、少年犯罪、家庭崩壊、離婚、マスコミによる意識操作、バッシングなど現代の社会問題を「こども」の視点で語っている。人気子役タレントの倉田紗南と、そのクラスメイトで大問題児である羽山秋人を中心に進む学園漫画である。(Wikipediaより)

りぼんというチャーミングな漫画雑誌でありながら結構根深い社会問題に切り込んだこの作品。

なんとなくドラマ「女王の教室」と親しいものを感じる。

世間体、世間の常識、みたいな圧力で抑え込まれていた時代、そこから解放されたい、おかしいことをおかしいよねって言おう、そんな勇気が支持されたのでしょうか。

劇団の子役として活躍、豪華な家に何も問題なく生きているように見えてる主人公の紗南。でも実は捨て子として引き取られ、そのことを知り苦悩しながら生きている。

もうひとりの主役、羽山。自分が生まれたことにより母親が亡くなり、姉に存在を否定されながら生きてグレてしまう。

そんな全く違う二人が交わり、衝突しながらも成長していく物語。

名セリフもたくさん。

・まわりにいい人が集まったっていうあなた自身を…自分をもっと信じなさい
・子供の人生は子供のもんよ 彼はあなたの所有物ではない
・紗南、逆境こそ楽しんで生きなさい

こどもの目線で描かれているけれど、子育てをしている親としても身につまされるセリフが沢山ありました。

羽山がスキでした。


3.DEATH NOTE

一時期、完全に沼にハマってました。映画化もされたので知ってる人も多いかと思います。

名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月と、世界一の名探偵・Lたちによる頭脳戦を描く。(Wikipediaより)

あらすじだけ聞くと中二病…って思わなくもないのですが、緻密な頭脳戦にハラハラさせられる。

デスノートのルールが細かいがゆえにその隙間をぬったライトとLの戦い。

私はライト派が過ぎて、ライトが劣勢になって以降の巻を買っていないという筋金入り…。

ライトは大好きだけれど、わざわざ自分を捕まえようとする人をおびき寄せて戦いを挑もうとするっていうのはちょっと不思議でならない。

人をころしてはならない。それは誰もが知っている。

でも自分の子供を殺されても同じことをいえるのか。

警察官としてデスノートの持ち主を捜査していたらまさかの息子だった、そんな時自分はどうすればいいのか。

世の中には複数の正義がある、ということを改めて実感した作品でもありました。

そして、原作者と漫画が異なる作品にはじめて出会いました。

いろんなことをラジオ形式でしゃべるのは好き(得意?)だけど、なかなか形としてアウトプットできない私には、アイディアを出す人と、それを成形する人が分かれてていいんだ!と気づきをくれた作品でもあります。


4.MONSTER

20世紀少年で有名な浦沢直樹氏の漫画。

ドイツおよびチェコを舞台としたサスペンス作品。冤罪、猟奇殺人、医療倫理、病院内での権力闘争、家族の在り方(親子愛、兄弟愛)、人間愛、児童虐待、アダルトチルドレン、トラウマ、東西冷戦構造、ベルリンの壁崩壊の以前以後のドイツ社会などをテーマとしている。
1999年、第3回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。(Wikipediaより)

こうして説明を見ると、テーマが盛りだくさん過ぎますね。だいぶ重い内容です。

高校生の頃このマンガにハマりすぎて、大学で第二外国語はドイツ語にする、と決めたのでした。

そして大学の卒業旅行でついにチェコやドイツに旅行にも。ベルリンの壁にも行けました。

オーストラリアから陸路でチェコに渡ったのですが、明らかに雰囲気が変わる。華やかなウィーンから、やや薄暗い、物悲しさをまとったプラハへ。

あぁ、またヨーロッパに行きたい。

チェコやドイツでプレッツェルを食べながらビールを…

高校時代読んでいた時はやや難しかったけれど、母になった今、改めて読んでみたらどう見えるのだろうか。


5.鋼の錬金術師

4つ目までは割とさくっと決まったけれど、最後の1つが本当に迷った。

イタズラなkiss、スラムダンク、花より男子、カレカノ、好きな漫画をあげていくとキリがない。

錬金術が存在する架空の世界を舞台としたダーク・ファンタジー。19世紀の産業革命期のヨーロッパを題材にしている。
最愛の母親の死を受け入れられない兄弟は、錬金術における最大の禁忌、人体錬成で母を蘇らせようとするも失敗。絶大な力を持つという賢者の石に肉体を取り戻す可能性を求め、兄弟の旅が始まる。(Wikipediaより)

死生観、人間とは何なのか、倫理観、人の欲望、戦争、多くのテーマが散りばめられている。

所々にギャグも散りばめられながら、戦いの様子も不快にさせないタッチで描かれていて読みやすい、のにストーリーはしっかりある。

同じ作者の「銀の匙」も好きです。


まとめ

こうして自分のルーツとなった作品に向き合ってみると共通点も多いことに気づく。

・人間とはなんなのか
・常識にとらわれずなぜ?と思う心
・世の中に正義は複数ある
・頭脳戦(頭で考えるの)が好き
・文字多めな作品が好き(ストーリーしっかり系)

漫画から学んだこと、いっぱいある。

子供とは漫画をおすすめしたり、貸し借りしたりできるようになるといいな。

はぁ、この記事のおかげで漫画が読みたくて仕方ない。

以上5冊から、私におすすめの漫画作品があったらいつでも教えて下さい✋


#私を構成する5つのマンガ


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