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「人生をやり直せるか」(大川隆法「心の指針」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

今回は、心の指針「 人生をやり直せるか」をご紹介したいと思います!

大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心がじんわり温かくなる作品ばかりなんです。

皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。

今回の「人生をやり直せるか」は、大川先生ご自身が過去を思い返されている時の心情が表わされています。

それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。



「人生をやり直せるか」


夜中には何度か目が覚める。

まるでタイムマシーンに、

乗っていたかのように、

いつも過去のある時点に

戻っていた。



夢はいつも選択を迫るのだ。

人生の分岐点に立ち戻って、

もう一回チャンスを

与えられたら、

同じ判断をするのかと。



何が正しかったのか。

他の方法はなかったのか。

すべてが決まっていたのか。



少し考えてから、

ドイツ語の勉強を

十分ぐらいやり、

もう一度寝ようと試みる。



なかなか眠れないと

思っているうちに、

いつしか、

また夢に落ちる。



夢に続きがある場合も、

まったく別の過去に

立ち戻っていることもある。



判断に苦しんでは目が覚める。

そしてまた

ドイツ語の勉強をする。

これを三回ぐらい

繰り返していくうちに、

夜が明けてくる。


カイコが苦しみながら

糸をはき続け、

それが絹織物に

なっていくように、


随分たくさんの本を

出してきた。


「きっと誰かの救いになりますように」

と祈りながら、

今日も私の一日が始まる。


(大川隆法『心の指針』137)



【感想・気づき】

「人生をやり直せるか」という題名がついていますが、先生ご自身が過去をやり直せるかを考え、判断に苦しまれては、今日の一歩を進めよう、と踏み出されている印象です。

人には必ず、人生の分岐点をも呼ぶべき選択の機会が何度かあります。


今思い返してみると、その判断は果たして正しかったのか。

もし過去に戻ってやり直すとしたら、もう一度同じ決断をするのか。

誰しもが考えたことがあるテーマだと思います。


大川先生ご自身も、夢の中で、まるでタイムマシーンに乗るかのように過去に戻られ、何が正しかったのか、他の方法はなかったかを苦しまれるとのこと。

少し親近感が湧きますが、きっととても重大な決断も多く、さぞかし心労も多かったことでしょう。

結局、過去の決断が正しかったのかに思いを巡らせることはあるけれど、生きている私たちに必要なことは、「今できることを一歩進める」、ということなのだと思います。

カイコが苦しみながら糸を吐き続けるように、先生も3100冊の本をただ淡々と世に問いつづけられました。

世間の荒波にも屈せず、一貫して発信し続けられた先生には、押し寄せる孤独や、自分の行ってきた判断への反省点など、私たちには分かりえないほどの、多くの重責があったことと思います。

そんな中、人生における判断の正解・不正解にはあえて触れず、ドイツ語の学習を進める話をされる先生。

そこには、「今、自分にできることを淡々と進めるしかない」、という覚悟が感じられます。

私たちも、生きていくうえで、自分の人生をやり直せるか、悩む瞬間は訪れると思います。

そして、大抵の場合、答えは出きらず、現在の自分に戻ってくることが多いでしょう。

そんな時こそ、まだ自分には未完成な分野の努力を積極的に勧めるのがいいのかもしれません。

過去を思い悩む瞬間もあるけど、結論が出ないならば、とにかく一歩でも二歩でも前に進むこと。

これが、今回の心の指針で提示される、「人生をやり直せるか」に対する、一つの答えだと思います。


皆様方の人生の参考にしていただければ、幸いです!

最後までご覧くださり、誠にありがとうございました🌷


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