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「嫉妬と祝福」(大川隆法「心の指針」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

今回は、心の指針「嫉妬と祝福」をご紹介したいと思います!

大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心がじんわり温かくなる作品ばかりなんです。

皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。

それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。


「嫉妬と祝福」


人間界は、とかく競争が激しい。

学生時代の成績の競争。

恋愛での異性の取り合い。

お金をもうけた人への嫉妬と呪詛。

地位あるものへの妬み。

そして時には「暴力革命」礼賛。

少数者への迫害もある。


誰しも、

こんな気持ちは経験があろう。

でも苦しんで、恨んだり、呪ったりしても、

ちっとも自分が幸福になれるわけではない。


心のベクトルを切り替えることが大事だ。

自分が興味関心を持っていて、

手に入れたいと思っているものにこそ、

嫉妬は集まるのだ。


潜在意識下では、

他人への嫉妬の念いは、

自分の未来の憧れを破壊する。

つまり、自己実現の否定につながるのだ。


だから常々、

他人のせいや環境のせいにするなと、私は説いている。

もちろん、政治や経済、法律、戦争や災害、疫病など、

自分の心一つではどうにもならないものもある。

しかし、あなたにもできる小さな一つを積み上げよ。

そして心の持ち方で切り抜ける方法を考えよ。


他人に愛を与えても損をしたりしない。

「天の蔵に徳を積む」ことになるのだ。


(大川隆法 心の指針215)


〈感想・気づき〉

この地上は、嫉妬が渦巻く世界でもあります。

自分よりも勉強ができる人。

自分の好きな人を振り向かせられる人。

自分よりも沢山の稼ぎがあり、成功している人。

大抵の場合、自分が求めても得られないレベルのものを得ている人に対し、私たちは嫉妬してしまいがちです。

時には、それは富裕層への怒りへとなり、政治体制の崩壊にまで繋がることもあります。


でも、結局のところ、人を呪ったり、恨んだりしたところで、自分が得るものは何一つないんですよね。

あるのは心の虚しさだけで、幸福な境地からも程遠いのではないでしょうか。

たとえば、自分よりも優秀な部下がいたとして、上司から褒められていたとします。

その時に、悔しくなってつい後輩のアラ捜しをしてしまったり、その後輩の至らない部分を吹聴して回りたくなったりしていませんか?

それは嫉妬というマイナスの感情からくるもので、たとえそのような行動をとったところで、あなたが幸せになることはありません。

相手の到らない点を暴露して、スッキリしたとしても、そんなものは一瞬。

あっという間に自分の心の醜さを感じますし、他の人たちからは、「ねたみ・ひがみ」を言っているようにしか受け取られません。

そんなことをするぐらいなら、「良かったね!」と一言祝福して、自分は自分のできる一歩を進める方がよっぽど生産的でしょう。

大川隆法先生からは、『嫉妬は自分の理想像』という言葉を教えていただいています。

自分が興味・関心を持っていて、手に入れたいと思っているものにこそ、嫉妬は集まるのだ。

とのこと。

たとえば、歌手志望の方であれば、自分よりも歌の上手い人を見ると嫉妬してしまうものかもしれません。

自分にはできないことが、その人にはできる。

羨ましい。

嫉妬しちゃう。

これらはすべて、嫉妬の対象が自分の理想像であるからこそ、起きる現象なのだと思います。

ただ、ここで厳しい言葉も説かれています。


他人への嫉妬の念いは、自分の未来の憧れを破壊する。
つまり、自己実現の否定につながるのだ。

嫉妬する対象は自分の理想像であるにも関わらず、嫉妬の念いを持つことで、未来の憧れの対象を破壊してしまう。

その結果、自己実現の否定につながる。

恐ろしい負の連鎖ですが、こうしたことが実際に起きうるということですね。

相手に嫉妬した結果、相手も、自分の未来さえも潰してしまうくらいであれば、「相手を祝福し、その技を学ぶ」か、もしくは「自分は自分のやり方でコツコツ頑張り通す」こと。

この2択になってくるのだと思います。

くれぐれも、自分が成功しない理由を、人のせいや環境のせいにするのではなく、「心の持ち方ひとつで、人生の諸問題を切り抜けられる」と信じて、その方法を考えてみることが大切です。

今現在、嫉妬に苦しんでいる方。

もしいらっしゃいましたら、私と一緒に相手を祝福し、「天の蔵に徳を積む」人生にしていきませんか?


自分の心一つではどうにもならないこともありますが、まずは自分にできる一歩を積み上げることから。

いつしかそれは大きな流れとなって、日本全体の空気を変えていくかもしれません。


まずは、これを書いている私からはじめてみますね!

私よりも優秀な方、能力の高い方はこの世界に沢山いらっしゃいます。

それでも、自分の前を歩む皆さんに決して嫉妬することなく、たとえ列の一番後ろであったとしても、謙虚に学び取る姿勢を人生の最期まで続けていきたいと思います。

皆さんも一緒に頑張っていきましょう。


最後までご覧くださり、ありがとうございました。



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