ポーの一族とアランとちばくん

ちばくん初ミュージカルという「ポーの一族」が絶賛上演中です。
わたしは生2回、配信4回という、ずーっと推してる大人計画の舞台でもそんな無茶やったことない、という観劇数です。(千秋楽の配信も観る予定)
ホント、我ながらどうかしてる。笑

配信という手軽なプラットフォームがあるからというのもあるけど、やっぱりちばくんの変化がとても面白いからつい観てしまうという方が大きいです。

舞台の役者さんは、良くも悪くも毎日違うお客さんに同じことを演じるのに慣れているので、経験があればあるほど安定して観ることができます。
人気の舞台だったら思った日にチケットが取れないので、観客側としてはありがたいし、いつ観ても同じものが観られる安心感があります。

でも今回のちばくんは、「うまくなった」とか「負けてない」とか、毎日観劇後のツイートでその変化について書かれていました。
本当のことをいうと、10年選手のプロであるちばくんに向かって、こういう評価はちょっと違和感あるな、と最初は思っていました。
でも、これは「演技の深化」ということかなと解釈することにしました。

もともとちばくんは、映像で培った細やかな感情表現という、役者としての素晴らしい持ち味があります。
とくにわたしは、いろんなドラマや映画でその「目」の演技が本当に印象深いと思っていました。
それは舞台でもちゃんと反映されていて、生で観たときでも(わたしはオペラグラスは使わないので、本当に客席からのそのままの距離でも)目の演技に圧倒されました。
それが、配信で観るたびにどんどん「アラン」の目でしかなくなってきていることに驚きました。

ミュージカルは、突然セリフの中に歌が出てくるので、観なれてないものには違和感があったりしますが、ちばくんの歌はアランの感情に対する表現力が素晴らしくて、普通にアランの人となりとして耳に届いていました。
何度も配信で観ていると、そこに、劇場の大きさに合わせた声の出し方(今はあんなに優秀なマイクがあるけど、やっぱり地声が大事)に慣れが出てきたように思えて、より聴き取りやすくなっていると感じました。
こういうスキルの面でも、ちばくんは壁を越えたんだなと思います。

「ポーの一族」の2ヶ月を経験して、ここからちばくん自身がどんな風に変化するのか本当に楽しみです。
わたしは、アランの生意気で儚くて美しいビジュアルに夢中になったし、それを演じる千葉雄大という俳優の更にファンになりました。
でも、わたしが「ポーの一族」の舞台のちばくんから得たものは、それだけではありません。

ファン目線の思いに合わせて、彼の仕事ぶりから、自分もひとりの仕事人として得るものが同じくらいありました。
わたしはちばくんとは全然違う職種だけど、プロとしての仕事の向き合い方、仲間の中にいてそこから得たものを自分に返していく振る舞い、そして何より更に上を目指そうとする姿勢。
そういうものを、この1ヶ月半、ちばくん本人と周りの人からの発信で受け取ることができました。
そこに本当に感謝しているし、わたしより随分年下のちばくんだけど、心から尊敬せずにはいられません。

折りしもちばくんは明日でデビュー11年目。
来月にはお誕生日も迎えられます。
ここから先のちばくんをずっと見られること、「『ポーの一族』の前と後」みたいに、どんどん変わっていくだろうちばくんを、今度はつぶさに見られるのだと思うと、本当に楽しみです☺︎

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