「俺の家の話」の話2

2話のオンエアが終わりました。
そっか。やっぱりくんく、今回のドラマはこの感じでいくんだね。という2話でした。

さくらちゃんの本性を踊介が本人と寿三郎に突きつけるところは、思ってたより早かったです。
ということは、物語の核はそこではないな、と。
まぁ、それは追々楽しみにしていきましょう☺︎

今回も秀逸なのは、寿一と寿三郎の会話。
長瀬さんと西田さん、この二人の息の合いっぷりは素晴らしい、ほんとの親子みたいです!
自分の「老い」を突きつけられて打ちひしがれる寿三郎だけど、そのショックも5分とは持たない。
寿一はそれがわかっているから、サラリと流しつつ(今回は「ムツゴロウさんじゃねんだから」でした。次回はなんだろ☺︎)
寿三郎が忘れた瞬間に話題をガラリと変える。
これ、わたしは門外漢だからはっきりとはわからないけど、介護のスキルのひとつなんじゃないかな。

血の繋がってる親子だからこそ、悲壮感が漂ってくるとやってらんない。
さくらちゃんが寿一にお金を貸したのはそういうわけもあるんだと思う。
(余談ですが、お金を貸してくれたさくらちゃんに惚れた瞬間の寿一の顔は、長瀬くん主演のドラマ「うぬぼれ刑事」のうぬぼれと同じ顔でしたね笑)

観山家にはさくらちゃんの存在以外にも、いろんな不穏な空気があって、寿一も寿限無も踊介も、その関係性はまだ微妙です。
それから今後は、秀生と大州もそこに関わってくるんでしょう、たぶん。
(で、O.S.Dだけはそこに入んないと思うww)

くんくのドラマの特徴のひとつとして、出てくる人に心からの悪人がいない、というのがある。
悪事を働く人はいるけど、みんな人間臭くてどこか憎めない。
今回だったら、寿一の元奥さんのユカちゃんとかね。
寿一が意を決してプロレスラーを引退して家を継ぐと決め、無一文になったとしても、ユカはそんなことしらんと養育費を要求する。
そりゃそうだ、ユカには関係ないもん。
とはいえ、マンションはユカのものになっているし、自分は寿一からのお金で生活している。
でもねー、紙ちゃんの絶妙な大阪弁のおかげなのか、なんか憎めないですよね。
寿一だって「ユカちゃん」って呼んでるし、悪い関係ではないんだなって。
こういう、関係性にちょっとスキマがあって、そこをいろいろ想像させちゃうのがくんくのドラマの本当に好きなところです。

寿一は門下の皆さんに認められて、
(寿一の努力の場面をそんなにしっかり描いてないあたりは、たぶんここがこのドラマの重要なファクターじゃないんだな、と思う。)
新しい一歩を踏み出すところなんだけど、そこに現れたのが息子の秀生というジレンマ。
薬を飲まないとじっとできない秀生が
(ここ、くんくの舞台「七年ぶりの恋人」に出てきた「ADHD」っていうアイドルグループを思い出しますw)
「お能は好きだからじっとできる」と言うと、父親である寿一はすごく嬉しいんだけど、秀生が寿三郎に褒められてるのを見ると、息子相手にめちゃくちゃ嫉妬する。
これは寿一のトラウマだよね。
なんとしても褒めてほしい寿一と、なんとしても褒めない寿三郎の攻防。
寿三郎が褒めないことに関しては、今後何らかの描写がある気がします。
でも、こういうのも、今回は長瀬さんに心の声を話させているからわかるホンネなので、そこは新しいなと思います。
これまでなら、長瀬さんにすんごい嫉妬顔させてそれを描いてたよね。

さてこの二組の親子は今後どんな関係に変化していくのかな。
くんくは、仲が良くて大好きだったお父さん(と思います。本人ははっきり言ってないけど、絶対そうだってお父さんの話読むと感じてたし。)がもういないから、いろいろ思い出しながらこの親子関係を描いていくのだと思います。
そう思ったらすでに泣けちゃいますが、どう帰着していくのかホント楽しみです☺︎

あ、ひとつだけ苦言を呈すると、CM前のタイミング、なんであんなにブツ切れなの⁈
もー、金子ー!ちゃんとしてよねぇ。

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