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メディスン

ようやく観ました。
とりあえず今回は印象を書き留めておくことにします。

舞台がかっこいい!

魅力的な舞台空間。
わたしは若い頃舞台美術を少し齧ったことがあるので、開演前から隅々まで見てとてもワクワクしていました。

人となりを知るオープニング

そして開演。
ジョンの表情を見たら彼がどんな人かなんとなく分かる気がしました。
不安で神経質で気弱で頑固で優しくて、でもたぶんこの人は本当は自信家。
なぜそう思ったかはわかりません。
でもキョロキョロと部屋を見渡す一連の動きを見て、わたしはそう思いました。
そして、一言のセリフも話さずに、観ている者にそんな風に思わせる圭くんの説得力に脱帽です。

さて、どう観るか

物語(と言っていいの?)はなんかもうよくわかりませんね笑
そもそもの設定もそうだし、これが翻訳劇というものもある。
原作言語が日本語ではないので、特に日本の文化しか知らないわたしには理解できないことも多かったです。
んー、映画をもっと観てきたらよかったなぁとちょっと思いましたね。
外国の映画をよく観る人なら、この空気感に違和感を抱くことはないんじゃないかな。

でもまぁ、仕方ない。
違和感も含めて今日はこの世界に浸っていこう、と決めました。

もちろん理解はできませんでしたけど、理解しなくていいのかなと思います。(パンフレットで白井さんも訳者の小宮山さんもそんなふうに言ってますよね。)
わたしが感じた空気はまだちょっと言語化できないので、このあと観劇を続けて少しずつ紡いでいくことにします。

全体の印象として

フランスのドラマ「アルフレッドとラファエル」
イギリスの一人芝居「エブリブリリアントシング」
イギリス在住日本人作家の小説「両手にトカレフ」
そして、これは完全に印象だけどアイルランドの作家O.Rメリングの書く世界観。

これまでこれらの作品に触れて、わたしが漠然と持っていた印象と重なりました。
ドラムの音がその感覚を呼び起こしたのかもしれません。
ドラムの生演奏の舞台は何度か観たことがありますが、こんなのははじめて!
めちゃくちゃ素晴らしい演奏でしたよね。

女性2人の熱量がすごい

奈緒ちゃんも富山さんも、とんでもない役者さんですね。
とにかく軽やかなんだけど、すごいことをしているなぁと。
役も歌もダンスも。
そしてこの難しいふたり(本当はひとりなのかも)を、それぞれの身体に落とし込んで演じているのは圧巻でした。
昼夜2公演があるなんて信じられない!

もちろん圭くんのことも

そしてわたしは、「役者田中圭」が大好きなのでここは外せません。
圭くんはね、もうとにかく演じるのが楽しそうでした。
それに尽きます。
ここでもすべて(ふたりのメアリー、ドラマー、聞こえてくる声)を100パーセントで受け留めて、それを糧にして返している感じ。
わたしは演じることは素人なので何もわかりませんが、こんなにすべてを吸収しておいて、その後一気に放出することが可能なのだとビックリしました。
とにかく今はただ、「田中圭」という役者の奥行きに驚きしかありません。

今日はとりあえずここまで。
またいろいろ感じたら書きます。

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