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平安時代の優雅さと、スマートな未来を感じる「竹林の小径」

京都の代表的な観光地であり、渡月橋と並んで嵐山のシンボルでもある竹林の小径。縁結びで有名な「野宮神社」から禅寺「天龍寺」の北側を通り、昭和の映画俳優・大河内傳次郎が造営した「大河内山荘庭園」まで約400mにわたって空を覆うほど高く伸びた竹の林が続きます。晴れた日には木漏れ日が心地よく、また太陽のない日は昼でも薄暗いほどで、竹の香りがひんやり漂う癒し空間です。

平安貴族のあそび

京都市の西部に位置する嵯峨嵐山は、平安時代には貴族のレジャースポットでした。それもそのはず。春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と、四季折々に風情ある景色を楽しめる、京都随一の景勝地ですからね。貴族たちは川で「船遊び」をし、和歌を詠んでいたとのこと。かの有名な「小倉百人一首」は、ここ嵯峨嵐山で編纂され、かの有名な「源氏物語」の主人公「光源氏」のモデルとなった貴族、源融の別荘もここにー。この記事書くために後から知ったわけですが、竹林の小径を歩いていたとき、そういえば優雅な気分でした。1000年経った今でも、(そして貴族でなくとも)当時のような優雅さに浸れるって、竹林のパワーやおそるべしですね。そういえば源氏物語でも欠かせない(と個人的には思っていますが)簾や籠などは竹細工ですよね。それに、竹取物語も平安時代に生まれた物語。

期待されるエコ救世主!?竹に秘められたパワー

歴史とは関係ないかもしれないですが竹林を歩いて優雅な気分になったし、平安時代に多用されていた「竹」。何か特別なパワーがるのか調べてみると・・・

繊維はプラスチック(*「プラス竹」(竹=チック)と言うそうですw)に、粉末は飼料、土壌改善剤竹炭は燃料・活性炭(吸着能力によりさまざまな有害物質を取り除く)・食品添加物、竹酢液(竹を蒸し焼きにして炭化するときに煙突から出る排気ガスを採取し、それを冷却することで液化させ収集したもの)は害虫忌避剤・・・などなど万能で無駄のないゼロエミッション素材だというのです!さらに、土から顔を出した筍が高さ20メートルの大人の竹になるまで、なんとたったの2ヶ月しか要しないということで、再生可能資源ですね。さらに、その2ヶ月の間に大量のCO2を吸収するそう!竹プラスチックなど活用が進めば、化石燃料の消費抑制とCO2の発生抑制に繋がるということで、竹はエコでスマートな、地球の救世主となる素材ですね!

平安時代の方々はここまで考えていた訳ではないでしょうが、竹の皮で食品を包むと鮮度が保持され、菌を寄せ付けず、竹で出来た籠に衣服を収納すれば通気性が良く消臭効果が得られます。かつ、自然とともに変化する色合い、質感や手触りも楽しめます。情緒・風情・機能を兼ね備えた竹が平安時代から重宝された訳ですねー。

桜やライトアップ、人力車や比叡山など楽しめるポイントがたくさん!

竹林の小径は、竹が最も美しいとされる紅葉の季節がオススメということですが、「日本さくら名所100選」にも選定されているの4月にも行ってみたいですね。また、初冬には竹林の両側がライトアップされる「嵐山花灯路」が開催されるので、夜の竹林を楽しむなら寒い時期もいいですね。でも多分いつ行っても、レンタル着物を来た華やかな観光客と、人力車を引っ張るいい汗掻いた爽やかなお兄さんたちと必ずすれ違うので、歩いてるだけで楽しめます^^犬を連れて散歩するのにも、いい場所です。

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途中トロッコ列車の線路上を通る時には、線路の先に、やはり平安時代に、仏教の礎となる平安仏教を代表する最澄が開創した「延暦寺」のある比叡山を拝むこともできます。山には名誉や権力などの道を離れ、心を清らかに保つために日々修行に励む僧侶が、下界には優雅に遊びにふける貴族が住んでいたのかー。なんかすごい世界ですよねー。

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*参考:九州工業大学「竹のチカラ」BS朝日「京都ぶらり歴史探訪」

*上記サイトや個人的感想を元に書いています。本記事の情報の正確性は保証できませんことご了承ください。

母がドイツ人の父が日本人のいわゆる「ハーフ」ですが、ハーフって言われるの嫌い。ピザじゃあるまいしw。アウトプット力・文書力向上を目指してnoteを活用します。そして記事の内容が誰かの役に立ったら嬉しいです。