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下をみることで自己肯定感を上げる

心理学者のカール・ユングは、「現代人は神を見ることがない。それは下を十分に見ることをしないから」というようなことを言っています。

ここでの神というのは、自分自身、本来の自分といってもいいのかなと思います。

私たちは、自分たちが思っている以上に、真下をみることをしないと最近感じています。自分たちが思っている以上に、自分の感情、本心、隠れた本音をみることを怖がっています。

自分の感情をみることをそらすために、すぐ思考に走ります。言語化しようとします。文節化して、言葉にして、分けようとします。分かろう、理解しようとします。そして、ジャッジすることで落ち着こうとします。

ああ、私はこんなもんだ、となりがちです。

真下に行かないで、そらすんです。横に流れる感じ。

自分を低く見積もってしまうために、大したことない、つまらないと思いがちです。

そして、自分はもっと頑張らなきゃいけないという方向に行きがちです。

「べき」の世界は、ウソの世界です。

ユングの言っている下というのは、潜在意識のことです。

下をみるということは、自分の可能性みるということでもあります。他の人との違いや能力と言い換えてもいいかもしれません。

下をみていくと、ああ、私はこんなことを考えていたんだあ、と感じるところから、同時に自分のことがなんとなくわかり始めてくるようなところがあって、こういう傾向があるなとか、こういうやり方が好きかもしれないとか、なんとなく感じるようになります。自分の方向性ですね。

この、自分の才能みたいなものをチラッとみせてくれるのは、自分の真下をみたときに起こります。勇気を出したことへのちょっとしたご褒美みたいなものです。

人によっては新しい自分を見出すこともあるかもしれませんが、今やっていることを少し修正したり、やり方を変えてみるヒントが出てきたりすることもあります。それは、自分にとってしっくりくる方法、つまり無理なくできやすい方法だったりします。

より動けるようになる方向を指し示してくれます。

その小さなこと、謙虚でつつましいことを続けていくと、自分が統合されていく感じがあって、そのうちに、前より少し強くなっている自分を感じられるようになるかもしれません。






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