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盲腸ではなく小腸炎でした

近所のクリニックは週7日開いていてそれはそれは心強く、ここを住処に決めてよかったと思わせるのに充分な理由になる。その日のお医者さんもいつものサバサバしつつも愛を感じる大声の男性だった。

嘔吐と発熱で受診すると
「そこに横になって、膝立てて」
「はい」
「ここ、押すと痛いよね」←右下腹部
「いえ、そんなに…」
「じゃあこっちは」←左下腹部
「同じ感じです」
「もっかい押すよ、痛いよね」←右下腹部
「押したら誰でもいたいですよね?」

みたいな問診の後、
「これは盲腸だわ」
「??」
「血液検査とレントゲンやってきて」
「はい…」

家で苦しんでる時はコロナではないように思うけど確信はなく、一昨日食べた生牡蠣が当たるにしては反応遅すぎ、胃腸系の風邪でも引いたかと思いながら救急車を呼ぶほどでもないと一晩我慢して朝からクリニックに。よもや盲腸などと誰が想像したでしょうや。

ビオフェルミンやカロナールと吐き気どめ、抗生物質をもらって静養して少し楽になり、ごきげんパパ♡に話すと
「そら、切らなあかんわ」
(いやいや、あんたドクターちゃうやん)
寝たり起きたり過ごしてとにかくお腹は空くけどお粥とポカリスエットのみ。

翌日は腹部CT検査のため6時間の雑食。体力がどんどん減退します。ああ健康って損なってはじめてありがたみがしみる。

一駅先の指定されたクリニックまで辿り着いて検査前の注意事項など説明を受ける。造影剤は未経験で、点滴から入れて体が熱くなることなど聞くとこわばってくる。なにしろ点滴など出産以来。

それにしてもどの医療機関でも天使のような医療従事者の皆さんには敬服するばかり。暗い気持ち、辛い状況の患者を明るく励まし根気よく話しかけるその姿勢は近年さらに広がっているように思う。昔は病院は怖くて殺伐としていたような記憶が間違っているのか?

そんな優しいスタッフの皆様のおかげでヘタレな私も無事検査を終えてDVDを持って近所のドクターを再訪。

「よかったねー盲腸じゃなかったよ。炎症は小腸。小腸炎。こないだの薬を飲み切ってね」
で終了。先生、だから右下腹部そんなに痛くないって言ったやん…

まあよかったです。検査諸々それなりにお金も払ったけどぼちぼち元気も戻ってきた。病んでいる時はピアノもゴルフも夢の世界でした。そろそろレッスンに行けそう。

おりしも昨日は姪っ子が医療の道への一歩を歩み出した日。どうか体に気をつけて志を貫いてもらいたい。皆様も季節の変わり目をお元気でお過ごしください。

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