見出し画像

身体から心のコアにアプローチする~100人インタビュー 6人目 ピラティスインストラクターHisakoちゃん

100人インタビューはzoomという遠隔会議アプリで行うので、自宅でリラックスしながら、"いつもの自分"で話ができる。

それが一人一人の空気感を感じとりやすくしてくれているように思う。
気楽に自分の話をしただけの時間が、自分の魅力を再認識させられる時間となってくれたら嬉しい。

100人いたら100人のストーリーがある。

その人の人生にたっぷり詰まった旨みを
インタビューを通してほんのちょっとだけ味あわせてもらおう♪

#006
身体から心にアプローチする~あり方とたたずまいを整えるピラティスインストラクターHisakoちゃん


6人目のインタビュー相手は
アメリカはオハイオでピラティスインストラクターをするHisakoちゃん

ピラティスとヨガの違いすら分からない私にHisakoちゃんがその違いを説明をしてくれた。

ヨガは静的安定性なんだけど、ピラティスは動的安定性なんだよね。
ものを取る、階段を登るときに、いかに力まずコアを安定させて動くか。
人間って基本、ずっと動いてるじゃない?
だからピラティスの方が日常に取り入れやすい、と私は思ってるの。

私は先入観しか持っていないのでw ピラティスを教えている人というのは元々身体がやわらかく、運動経験が豊富な人だと思っていた。Hisakoちゃんもその先入観に漏れず、社会人になってからもバレエを続けていたというバレリーナだった。

ピラティスを始めたのも最初はバレエ目的。でもやってみたら「何これ!気持ちイイー!」ってなって。自分が力んでたことに気付いたんだよね。バレエって意識して頑張って姿勢を正してるから。頑張らなくても動けちゃうってことを知ったのが衝撃的だった。
元々運動してたか否かに関わらず、身体のコアだけを使うのって最初は誰もうまくできないんだよね。腹筋って言ってるのに首に力が入っちゃったり。

そうやってピラティスを通して自分の身体と向き合っていくと、自分自身が感じることができるようになっていったという。

画像1

そういえば昔から人の身体を見るのが好きだった

球技などが得意なほうでも、走ったりする運動が好きなタイプではなかったというHisakoちゃん。ただ身体を使って表現することは昔から興味があったという。

盆踊りが好きだったな~。
それからおじいちゃんが趣味で能をやってて。おじいちゃんの家に行くとビデオが流れてたんだけど。あのすり足で、身体は開いてるのに、腰を落として歩く独特のフォームに心奪われたんだよね(笑)夏休みの課題研究でも「能」の発表をしたくらい!!

人の身体を見てしまう――駅のホームで人を見て「腰を痛めそうな体の使い方をしているなー」と思う、とか。時代劇で礼をする佇まいの美しさに見とれちゃう、とか。それが幼少期から無意識にやってしまうことだった。

画像2

会社員時代の通訳で身に付けた美しい喋り方

インタビューをするなかで、Hisakoちゃんの話し方にとても心地よさを感じた。穏やかというのか。きれいな言葉遣いで、素直でありながらも、きちんと言葉が精査されている。頭の良さも端々に滲みでている。「よく言われるでしょ?」という私の質問に彼女はこう答えた。

就職したときの経験かな。役員秘書兼通訳みたいことをやってたんだよね。だからきれいな日本語に直しながら翻訳しなければいけなかった。やればやるほどむずかしい世界でさ。
英語が喋れるだけじゃ全然ダメなんだと痛感して、働きながら通訳専門学校に通ったんだ。
めっっっっちゃ勉強したよー!朝の通勤時間でCNN(海外ニュース)を聞きながらウィスパリングしたり。出勤前にカフェに寄って専門学校の課題をやったり、日本のニュースを聞きながら訳したり。帰りも学校に行って、電車のなかでまたボソボソやって...もう勉強が趣味になってた。

そうやって彼女は「英語が得意なHisakoであり続けたい」という自分の願望を叶えた。しかし夫の海外転勤と自身の体調不良で、ここまでコミットした仕事を辞めることになる。

アメリカに来て、大きな自然に触れて、それが自分の人生を見直すきっかけになったよね。
会社員やりながら、バレエやったりピラティスやったりしてるくらいだから、やっぱり根底にはそういう身体で表現することに憧れてたんだと思う。

体調不良は頑張り屋さんの彼女だからこそ舞い込んだチャンスだったのかもしれない。

「プロフェッショナル~仕事の流儀」のオマージュとして、この100人インタビューでも毎回同じ質問をして締める。

あなたにとってあなたとは?

風!
動いてるのが好きだし。
こっちでもいいし、あっちでもOK~、という余裕を自分に与えていたい。そしてどっちにでも動ける自分でありたい。
それからピラティスを通して自分の身体のなかに風を感じる心地よさも伝えていきたいと思ってる。
風でありたいし、風を感じていたいし、風を伝えていたい。

”風の時代”と表されるこれからの時代に、その凛とした佇まいと軽やかで柔軟な思考は、絶対的に彼女をより美しく際立たせるだろう。

Hisakoちゃんの各種情報はこちらから▼
https://linktr.ee/pilateshisako

画像3

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?