【第5回】note投稿:この春、卒業したいこと(500字)
さまざまなジャンルの文章に、自分なりの赤ペンを入れていく企画です。マガジンの詳細については【はじめに】をお読みください。
第5回目は、この季節にピッタリのテーマを選んでみました。
お題:この春、卒業したいこと(500字)
卒業シーズンですね。
このテーマを検索してみると、さまざまなネット記事がヒットしました。暴飲暴食、短気、深酒、タバコなど、みんなさまざまなものから卒業したいと思っているようです。
この春、個人的に印象に残ったのは、タレントの有村藍里さんの整形のニュースです。立派な「コンプレックスからの卒業」だと思いました。
指原莉乃さんも平成の終わりとほぼ同時に、HKT48から卒業します。今年はAKB48グループの総選挙も実施されないそうです。
アイドルの卒業のニュースを聞くたびに、自分自身の会社員時代のことを思い出します。私はリクルートグループで9年間働いていましたが、リクルートでは、退職することを「卒業」と言います。当たり前のことだと思っていましたが、会社を辞めてから、これはリクルート独自の文化であると気付きました。今でも、Facebookなどでリクルート関係者が退職する際に「卒業します」と投稿しているのを見ると、懐かしい気分になります。
私自身も退職後にフリーランスになりましたが、他の会社と比べると別の会社に転職するよりも、独立する人が多い会社です。ここで学んだことを生かし次のステージへ、という意味合いが強いために「卒業」という言葉が使われるのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、今回このテーマに挑んでくれたのは、飲み友でもあり、noteでたくさん文章も書いている、Iさんです。
今回はエントリーシートや入試などの課題ではないため、Iさんがイメージしやすいようにnoteに投稿するイメージで書いてもらいました。
中学を卒業した頃、すっかり疲れた自分は自分が何を感じているのかよくわからなくなっていました。自分の悲しい、嬉しいがよくわからないと何をしてもつまらないし、落ち着かず不安になります。そこで、自分の気持ちに素直であること。それだけを頑張って今に至っています。
「Iさん言葉がきつすぎる。」
そう言われたのは最近のこと。初対面の人に対して否定するような発言をしているとの指摘に心当たりがなかった。むしろ初対面の人だけには優しくいたい自分なのに。「思ったこと言ってるだけでしょ?」当然、思ったことを素直に言う人は気にならない。「今すぐ直しましょう。わからないなら、ネガティブなキーワードを止めましょう。」なるほど。でも、自分が嫌だと思っていることはどう伝えればよいのだろう。「1つ言うのに10誉める感じです。」それだけ誉められたら1つくらい許して欲しい。
でも、話を聞くうちに他人に対して自分の好き嫌いや疑問を素直にぶつけるより、相手を気遣って話すことが絶対的に好ましい世の中になったのだと感じました。
変わらなくてはいけない。
ただ、自分に素直であるだけではいけない。
そんな自分をこの春卒業することに決めた。
この文章に、赤ペンを入れてみましょう。
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