God's Own Country (2017)
今回の心に残る映画のシーンは「God's Own Country」から。
「ゲイ」と「農業」という結びつきそうもない題材がメインの映画。農家の現実、人手不足の農家に生まれたゲイの苦悩など、まりもの生活からは想像もつかない物語から始まる。ジョニーが諦めきっていた人生は、短期の農家助っ人の青年ジョルゲがやってきてから、徐々に変わりはじめる。
まりもの好きなシーンは、そんな幸せの兆しが少し見え始めたときのもの。嫌悪感しかなかった田舎の暮らし、美しいなどと思ったこともなかったはずの牧場の丘から、ジョルゲと見た景色。そこはとても美しく、目に映る全てに神が宿っている。そんなことを思わせるようなシーン。
とってもいい映画だわ。最後には農業をやっているゲイが幸せになってくれたらいいなと願わずにいられなくなってしまう気持ちを毎回起こさせられる。誰にでも幸せになる権利はあるのだから。そして、映画を見終わるともちろん、毎度、涙腺が崩壊しています。
この主役ジョニー役のJosh O'Connorは、これぐらいから頻繁に有名な作品で見掛けるようになたのかな。見慣れているゲイのキャラクターからは程遠いけれど、Joshが演じた「田舎の農家のゲイ」という役がこの作品にとても合ってたと思います。考えて作られている細かい役作りの演技のようで、自分以外の人に対しての感情を時間の経過とともに変化していく感じがとても良かった。ジョルゲの温かみを含んだ演技に加え、素晴らしい演技で彼らを支える父親役、祖母役のベテラン俳優が更に映画を一つにしている感じがあって見入ってしまう。 今日はこの記事を書くのに一度見ているのにも関わらす、事実確認するために動画をチェックするつもりが、ついつい見入ってしまって、結局2度見てしまったよ。
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