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Torch Song Trilogy (1988)

まりものバイブルと呼んでいる映画であります。素晴らしい。これも何百回何千回と観た作品だわ。主役のアーノルドを演じたHarvey Fiersteinが書いた話で、まりもが生きていく上で欲しい物がアーノルドが望んで、手に入れたもの。このラストシーン、そしてすぐに映画のクレジットが流れ始めるのだけれど、何千回と観た割にはこのシーンの意味に全く気づいていなかったのよね。手に入れた自分なりの家族のメンバーに関連するアイテムを手にして、その喜びとともに静かに抱きしめるっていうシーン。
母親がお土産で持ってきたオレンジ、養子に迎えたゲイの少年Davidの野球のキャップ、昔の恋人で後に結婚をした女性と分かれ、この「家族」の一員でいたいと戻ってきたEdのメガネ、Davidを養子に迎えることを一緒に決意し楽しみにしていたが、会うこともなく亡くなった恋人Alanの写真の額縁。素敵な音楽もたくさん詰まっている。ゲイとして生きることの辛さ、偏見とかが描かれつつ、主役の濃いキャラクターのポジティブさと可愛さとか、もうバランスよく行き過ぎないところがいいなぁと思う。映画を見終わってこの最後のシーンを超えるともう、胸の中がほわ~となって幸せになる。


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