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ドミナントの話。〜最近の感情の走り書き〜


近頃の僕は少しおかしい。


吹きつける夜風の心地よさを、目を閉じて全身で感じたりする

歩きながらつねにここでは音楽が鳴っている

頭の中にはいくつもの素敵な想像が広がっている

ほら、また浮かんできた。

空想と現実の境目が、よりわかりにくくなっている



やりたくないことが全然手がつかなかったりする

これはちがう。ここは嫌だ。の感度が高い

より周りを冷静に見ている。わからないな、と思う

とても冷めている。自分の異質さをいよいよ認めざるを得なくなる

仮面をかぶるための作り笑いがより虚しい。




どんな場所が、人が、ことが好きで

どこに行きたくて何がしたいか

自分の心が、"自分"が、輪郭を持ちはじめている。


僕はこれがしたい

もっと音楽を鳴らしたい

踊りたい演じたいありのままでいたい

生きづらい仲間たちの美しい空間を作りたい

似た者同士たちで世界を成り立たせたい

もっとたくさんの話をしたい、手を繋ぎたい



心が望むこと、心が動くことをしていたい

我慢したくない

やりたいことのため、作りたいもののために何かを我慢することは
我慢とは呼ばない。創作だ。

信念のあることを、魂のあることを、やっていたい



まわりには、透明な壁を隔てた向こう側には

素敵な人たちがたくさんいる

芸術家たちがいろんなものを見せてくれる

新しいきっかけをくれる人がいる

その機会が、近頃より多くなっている。

引き寄せられている。




近頃の僕は少しおかしい。

たぶん、正常な方に向かいはじめている。



アートとは、命をとして神からかすめとった切実な自由なのだ。

と、敬愛する音楽家の男が記していた。

その手記には「世界は今もドミナントだ」という記述もある。


私は近頃、ものすごくドミナントだ

行きたい場所に向かいたくてうずうずしている

今まで仮面を被ってごまかしていたものが、
いよいよごまかすことができなくなってきた感じ。


帰結したいトニックはきっと

元いた場所とはちがう響きで、より厚くて壮大で
あたたかくてサステインの長い、本来鳴らすべき、素朴な音だ。


そしてそこには一人ではなく
音楽をやっている仲間たちと、一緒に向かいたい。




現実と空想が混ざり合う世界

ジョーカーに私はとても愛着を感じた。

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