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マリエの日記

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どこまでが現実でどこからが虚構なのか、それは秘密。 現実と空想の境目が曖昧な日々の手記。 でも記されている心に嘘はないよ。
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2020年3月の記事一覧

こんな時期に思うこと、の話。(途中加筆あり)〜本当の”あの人”などいないのだ〜

連日の、「みんなそうだろう?」と言わんばかりにあまりにも勝手で一方的な決めつけを叩きつけてくるワイドショーの報道。 それを信じ込んで、また一方的な決めつけを他人にぶつけてくる人たち。 過剰になくなっていく物たち。 ”そうじゃない”人たち、"知られていない"人たちの、タイムライン上での悲痛な叫び。 こんな世界、もううんざりだよ。 そんな言葉をこぼしたくもなる。 窓の外はこんなに春が近づいていると言うのに。 流れていく様々な言葉たちを見ながら、ふと3年前に父が亡くなった

身体が自然に踊りはじめた話。〜海と蜜柑とヤンサンと〜

ある日、出会ったばかりのYくんから、突然連絡をもらった。 少し前にワークショップで出会った、美しい絵を描く人だ。 「今度映像作品を作るのですが、踊ってくれませんか?」 「ちなみに振り付けなしで、即興なんですが…」 申し訳なさそうな口調の提案に、私は即座にOKの返事をした。 こんなこと言うのも変に思われるかもしれないが、 その時私はちょうど、踊りたい時だったのだ。 踊りたい気持ちがうずうずしていて、踊れる場所や機会を待っていたところだった。 即答の私に、彼はとても驚いた