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本当においしいコーヒー

今日、娘とフェアトレードのコーヒー豆を扱っているカフェに行ってコーヒーを飲んできた。
いつもは仕事で訪れるお店。
今日は初めて客としてカウンターに行って注文した。

お店のスタッフはコーヒー豆に詳しく、どの豆にしようか娘と挽かれた豆のサンプルの香りを確かめたりしていたら、スタッフが貼ってある世界地図を指して

「その豆は中南米のここで栽培された豆です。」

と説明してくれた。

店長が毎年買い付けに行く農家はいくつかあるらしい。

わたしが選んだ豆はニカラグアの中深煎りの豆で淹れ方はフレンチプレス。

娘はホンジュラスの浅煎りの豆で、淹れ方はペーパードリップ。

テーブルに来たコーヒーは鼻を入れて香りを確かめらるというガラスのカップで、それから陶器の器にちょっとずつ移して飲むという楽しみ方。

初めての飲み方で娘と二人ワクワクしながらちょっとずつ飲んだ。

わたしのコーヒーは後味がまろやかで口の中に残る味がなんとも優しく心地よい。
娘の浅煎りもちょっともらって飲んでみたら、これまた全然違ってフルーツのような後味。

最後の方はすっかり冷めたけど、冷めてこんなにおいしく味わえるのが本当のおいしいコーヒーなんだなと思った。

コーヒーについてきた小さな二つ折りのカードは、中を開くと生産者のお顔があり、2022年に買い付けに訪れた時のエピソードが書いてあった。
コロナで3年行くことができず、久しぶりに会えて話すことが山ほどあって2日も泊まらせてもらったと書いてあった。
心温まるエピソードも書いてあり、ジーンとして目頭が熱くなりながらコーヒーを飲んだ。

生産者の人柄と、バイヤーの信頼関係の見えるコーヒー豆は、今までで一番温かくおいしいコーヒーだった。

愛情なんだな、結局。
おいしいコーヒーはそこに愛情がいっぱい詰まってる。

心からフェアな関係でコーヒー豆が取引できる日が来るといいなと思う。

仕事をしたらそれに相当する対価が支払われることは当然の権利だから。

農園の紹介の小さなカード

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