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オレンジのバラ

2020年、次女がコロナ禍で仕事がなくなって失意の中帰郷してきた年、次女はほぼ不機嫌で無口で、何かにつけてわたしに口答えをしていました。

普段は底抜けに明るくて楽しいことをよく思いつく次女なんだけれど。

そんな次女には高校時代の4人の親友たちがいて、2020年の秋の次女の誕生日に花束のプレゼントをしてくれました。

4人は全国各地に散らばっていたのだけど、LINEのやり取りで花言葉からどの花にするかそれぞれ考えて、地元に住んでいる友達が代表で花屋さんに行って花束を作ってもらったんだそうです。

その花は

スイートピー 『門出』
オレンジのバラ 『幸多かれ』
オンシジウム 『一緒に踊って』
グロリオサ 『勇敢 栄光』
レースフラワー 『感謝』

そして
ヒペリカム 『悲しみは続かない』

誕生日の花束


それぞれの花言葉をわたしが調べて次女に伝えました。
ヒペリカムの花言葉を伝えた瞬間、次女の口が歪み泣きそうになっていました。

友達の心からの励まし。

さてあの時の花、わたしは友達の優しさが嬉しくて、花束で終わらせたくなくてバラやヒペリカムを何本も挿し木にしました。
結局育ってくれたのは一本のバラだけ。

オレンジ色のバラは花を咲かせてはくれるんだけど、うどんこ病や黒点病にしょっちゅうかかり、なかなか元気に育てるのって難しいなあと思っていました。

それが、先月だったかテレビで紹介していた天然由来の殺虫剤がすごく良さそうで即ネットで購入しました。

ベニカナチュラルスプレー

水あめと植物油となんとか菌でできている野菜にかけても大丈夫な殺虫剤です。

あれだけ虫や病気に困っていたのに、このスプレーをするようになってからとても元気になってくれました。

挿し木から育ったバラ

娘が今元気でいられるのは彼女たちの友情があってこそ。

あの時元気をもらった感謝を忘れないようにこのバラにはずっと、ずっと!元気でいてほしいと思ってます。

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