第3回のMOA自然農法講座
2024年11月9日(土)に、第3回目のMOA自然農の講座がありました。
参加者は9人で、講師の須崎さんのお話を聞いたり、畑での実習(?)第二弾もありました。
お天気にも恵まれたので、今回も畑からスタートです。
講座で必ず出てくる「土づくり」の観点で、実際の畑を見てみようとのことで、師匠の畑の土を掘ってみることになりました。
ナスの株のすぐ脇を40×40センチで穴を掘っていきます。
縦に、垂直方向に掘るというのは、普段の畑の作業ではあまりしないので、興味津々で手元を見守りました。
掘っていくと、落ち葉堆肥を入れたと思われる層が出てきました。
2、3年前に入れたもの、とのこと。
そんなに時間がたっても残っているのが意外でした。
40センチぐらい掘ったところで固い層につきあたって、そこで掘るのはストップ。
今度は硬度計(山中式硬度計)で土の硬さを測ってみます。
上の方も下の方も数値としては、植物の根が張れる値ではありましたが、少し水分が多そうとのこと。
もともとは田んぼで、その後、畑作をした後しばらく使われない期間があって、5年前ぐらいから師匠が畑にしてきたところです。
溝を切ったり、配水管を入れてみたりはしていますが、野菜にとってはもう一歩のようです。
となると、私の目でみても明らかに水気の多い、隣の私の畑はまだまだなんだということですね。
思わずため息が出てしまいました・・・。
溝を切るか、高畝にするか。やり方は1つとは限らないとのことですが、あれこれ試してみないといけないな、と改めて思いました。
大仁の圃場ではキャベツの根が1メートルも下にまで伸びているのだそうです。どんな土なのか、見てみたいものです。
土の観察が終わったところで、いつもお部屋を借りている保育園に移動して、レクチャー。
今回は、SDGSsと農業の話題から始まり、絶滅危惧種の8割以上が農業活動によって影響を受けていることや、農薬使用量(単位あたり)は日本や韓国がとても多いこと、世界的にはネオニコの使用に対して規制が厳しくなる流れがあるのに、日本は反対に規制を緩めていることなどをお聞きしました。
いくつかの野菜や果物を例にみると、残留農薬の許容数値が、EUやアメリカとかなり違っています。
政府は付加価値の高い農産物を輸出して稼ぐ、なんて言っているけれど、このあたりは問題にならないんでしょうか・・・?
そんなお話を聞いたり、野菜作りの質問(今回はなぜかお芋のネタや種取りの話題が多かったです)をしているうちにあっという間に終了の時間になってしまいました。
ちなみに、ジャガイモは種イモを買わないと、言われていますが、実際問題として自分で収穫したものを植えても、できことはできるとのこと。
ただ数年繰り返していると、だんだん実が小さくなるようだということと、収穫したものを売る場合には衛生面の問題(?)で購入した種イモを使わないと法律違反で罰金なのだそうです。
知らなかった・・・。
今回はおみやげ?に熊本のみかんやナスをいただきました。
みかんは小粒だけれど美味しかったです。
参加者のお一人が、ご自身で育てたというタマネギの苗をもってきてくださったので、それもみんなで分けました。
トップゴールド305という極早生の品種だそうです。