自分のことを根暗だと思っていたらそうでもなかった

私は、自分の性格をけっこう根暗だと思ってました。小説でも映画でも、明るく楽しいのより、深刻ぶったものが好きだし、友人にもよく「考えすぎだよ! 走ってこい!」とか言われるので(笑)。

でも、がんを告知されてからのことを振り返ると、私、落ち込んだりとか、暗くなったりとかが、あまりないんですよ。

最初にがんを告知されたのは、健康診断を受けた病院なんですけど、
「まっ、なってしまったものはしかたないですね」
って言いました。
今更だけど、「がーん」って言えばよかった(笑)。

その後も、病院に行くたびに、最悪の状況なことがどんどん判明していくわけですが、どれもこれも「そうか。それはしかたないな」って感じで。
泣くわけでも動揺するわけでもなく。

今回の再発に関しては、もう治るつもりでいたので、けっこうショックが多きかったのですが、やっぱり「うーん、しかたないなぁ」って言って、「で、これからどうしたらいいんですか?」とフラットな反応をしてしまったので、主治医からも「大丈夫ですか?」「わかってますか」って何度も何度も確認されました。
「つまり、どう生きるかを、改めて考え直さないといけないって話ですよね」って言ったら、ちゃんとわかってるんだな、って思ってもらえたみたいです。

たとえば、私が愛煙家でスパスパたばこを吸いまくって肺がんになったとか、暴飲暴食しまくって糖尿になったとか、そういうのだったら、ちょっとは後悔したり落ち込んだりしたかもしれないですけど、私の場合、私には何の落ち度もなく、運悪く病気になってしまったので、なぜ病気になってしまったのかをあれこれ思い悩んでもしかたない。

治療はつらくてしんどくて、泣き言も出てくるんですが、泣き言くらい言ってもいいですよね。

で。
最近すごく反省しているんですけど、みんながみんな、私みたいに割り切った考えってできない、っていうのを肝に銘じなければ、って思っています。ほとんどの人は落ち込むし、悩むし、泣いているんですよね。

同じ病気でも、みんなそれぞれ事情が違って、悩みも考えも違う。寄り添うことで気持ちが軽くなることもあるだろうけど、自分の病気は自分のものだし、自分の気持ちは自分でしかコントロールできない。

私は私の病気や事情と向き合って、私や私のまわりの大切な人がなるべく楽しくご機嫌に過ごせるようにしたいなぁ、って改めて思いました。

つらつら日記でした。

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