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現役ジャズボーカリストが実践している・のどが痛い、声がかすれるときの4つの対処法

乾燥しやすい季節。声がすれ、のどのイガイガが気になっている人も多いのでは。特に最近はオンラインだとかすれた声は聞き取りにくくなるし、より無理して話して喉が痛めてしまう場合も。
そこで現役ジャズボーカリストの私が普段試している喉のケア方法をご紹介します。
マスクの下で呼吸も浅くなっているいま、なんとなく声の調子がよくないという方、とりあえず試してみてはいかが?

1喉にいい食べ物・飲み物を摂る

・はちみつ大根(ウチの祖母直伝バージョン)
昔から喉にいいと言われている「はちみつ」。入手方法も簡単で、痛みにダイレクトに効くので即効性が期待できます。そのままゆっくり患部に流すように飲むのももちろんアリですが、大根が手に入ればおすすめしたいのが「はちみつ大根」。けっこうあちこちで紹介されていますが、私がベストだと思う、超簡単ウチの祖母直伝バージョンの作り方をご紹介します。

[作り方]
・大根を銀杏切りにします。(賽の目、細かく切ると言われていますが、個人的に銀杏切りがベスト。早く大根に染みます)
・ひたひたのはちみつに浸します。
・冷蔵庫に入れて2〜3時間で完成
・大根から滲み出た浸出液を飲みます。

※さらにもう一手間のおすすめ!
これを紅茶に入れて飲みます。
大根くささが完全に消えるので、大根が苦手な人でもとても飲みやすくなるのと同時に、紅茶のカテキン成分が喉を殺菌してくれます。

子供の頃からン十年、痛くなったらまずコレ!です。体に優しく効く感じもいいですよね。しかも紅茶が劇的に美味しくなるんですよ。ぜひお試しあれ。

・はちみつきんかんのど飴
のどが急に痛くなったときの応急対策はやはりのど飴ですよね。コンビニに駆け込めばすぐ手に入るのもうれしい。
一般的には「龍角散のどすっきり飴」が効くといわれてるんですが、個人的にはこれもおすすめです。自分がはちみつ好きというのもありますが‥。龍角散の薬っぽい味が苦手という人にもおすすめです。

・オリーブオイルまたはアマニオイル
これを飲みます。えっ、と思う方もいるかもしれませんが、オペラの人とかもよくやる方法です。オイルの油分が患部をコーティングして、守ってくれるのですね。さすがにそのままでは、飲みにくいという人は少量のトマトジュースに入れるのもおすすめです。
逆にカラオケなどでよく飲むウーロン茶、歌手は飲みません。油を落としてしまうので、喉が乾燥してしまうという考えからです。

・水
シンプルかつ実はベストなのは水。水を補給することで患部に潤いを保ってくれます。ボーカリストの必須ドリンクはジュースやお茶よりも水。普段からこまめに、多めの水を摂るようにしたいものです。(もちろん健康に影響のない程度に)

2薬・ハーブなどで治す

・ペラックT
声を出す職業の人には有名な薬。処方箋がなくても薬局で手に入る手軽さもありがたいです。

・響声破笛丸料
こちらも声を出す職業の人に有名な漢方薬。一時期発売停止になりましたが、今は製薬会社が変わって発売されています。

・スロートコート
「歌手御用達」と言われるハーブティー。ハーブでは「甘草(リコリス)」という成分が喉に効きますので、リコリスのお茶などもおすすめ。

・マヌカハニー、プロポリススプレー
喉にマヌカハニーがいいのはわかってるのですが、けっこう高いですよね。生活の木のスプレーはプロポリスの効果も入って、携帯サイズでおすすめです。


3加湿でケア・予防

喉の痛みで耳鼻科に行くとまず行うのが吸入。乾燥でさらに悪化する可能性もありますので、冬の時期や室内では特に乾燥に注意してください。

・吸入
耳鼻科に行く時間がとれないときは、自宅で吸入しましょう。吸入器がなくても大丈夫。熱いお湯をいれたボウルにタオルで顔を囲んだ状態で湿気を吸い込みます。

・濡れマスク
もはや必須アイテムとなったマスクですが、歌手おすすめのマスクは濡れマスク。喉の調子が悪くてもずっと吸入しているわけにはいかないですが、このマスクなら、ほどよく加湿してくれます。家に帰ってもまたマスクかと思うかもですが、これからの季節は意外と快適だったりする。(使用感は個人差あり)また布マスクを湿らせてもいいので、使ってないアベノマスクで代用可(笑)製品の「濡れマスク」は、冬の時期にしか入手しにくかったりするので、買い置きしておくと便利です。


4休息

そして一番大切、もっともカンタンな処方箋はなんといっても「休息」。「ボーカルレスト」という単語もありますが、睡眠をしっかりとること、可能ならば1日何もしゃべらず過ごし、声帯を休めましょう。お酒も控えた方がいいです。歌うより、しゃべることの方が声帯には負担がかかります。普段から必要以上に大声を出したり、怒鳴ったりしないのも大切ですね。

そして調子の悪さが続くときは、自己診断に頼らず、耳鼻咽喉科で診てもらってくださいね。

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