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やさしさで溢れる「横瀬」、駅から徒歩8分で循環機能のすべてがそろう町

こんにちは。
パソコンメーカー「Lenovo」の全国中小企業向けサービス「Lenovo Pro」でコミュニティマネージャーを担当しているMariです。

先月、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科付属メディアデザイン研究所所属の鈴木規之さんより、埼玉県にある「横瀬」についてのお話をお聞きする機会がありました。私がいろいろなお話を聞くうちに感激してしまい、「ぜひ、行ってみたいです!」となり、ついにご案内していただくことになったのです。今回は、さっそくその模様をお伝えしたいと思います。ノリさんとは、昨年のLenovo Proコミュニティのミートアップにご参加いただいて以来、様々な機会に恵まれ、ご支援をいただいています。

横瀬とは、どんなところ?

埼玉県の秩父地域にある人口8000人ほどの小さな町。池袋から特急で73分の距離にありながら、澄んだ空気と緑豊かな自然に囲まれた土地です。

町行政では2016年に官民連携プラットフォーム『よこらぼ』を立ち上げ、100を超える多種多様な官民連携プロジェクトを実施してきました。以来、
「日本一チャレンジする町」「日本一チャレンジを応援する町」としてメディアに取り上げられることが増え、先進的な取り組みやチャレンジしたい人が町に集まるようになりました。

株式会社ENgaWaも、そんな行政から生まれたチャレンジの一つです。

「まちに循環を。」 ENgaWA さんのパンフレットより引用
駅から徒歩8分の場所に活動拠点のほとんどがまとまっている
西武鉄道西武秩父線 横瀬駅

駅の建物は、避暑地を訪れるようなゆったりした雰囲気。木の温もりが人々を暖かく迎えてくれます。

今回宿泊先として選んだのは、町の中心部にあるLAC横瀬 (Living Anywhere Commons)。町役場と同じ、自然や町並みに馴染んだ赤茶色の建物です。その周りには、町民と他地域から来た人たちが仕事をしたり自由に交流できるスペース「Area898」や、子どもたちが自然の中で遊びながら学べる探求型の施設「NAZELAB」や「Area899」が隣接しています。

Photo by LAC横瀬の紹介ページ
「Area899」の入り口には、「TATE Lab.」で作られた数々の椅子や入れ物が並んでいます

木材を加工して椅子や机などのオリジナル家具が特注できる「TATE Lab.」は、「Area899」の横の大きなスペースにあります。付近に一歩足を踏み入れると、木の香りがふわ〜っと漂う空間に。そこには、クリエイターが思う存分モノづくりに励むことのできるすばらしいスペースがありました。

お腹が空いたら「チャレンジキッチンENgaWA」へ

上を見上げると青空が広がり、心地よいそよ風が吹く中、芝生の上でいただくランチは、まさに最高のひととき。地域の方々も次々とやってきて、自然に会話が始まります。町民がそばを通るたびに声をかけてきてくれて、気にかけてくれるのです。横瀬の人たちは本当にやさしい方たちが多いですね。
また、南インド料理がマイブームな私にとっては、この地でこのようにしていただく「ケララ」カレーとその本格的な味わいに、いつにない「特別感」を感じたのでした。チャレンジを応援し、自由な創作活動を温かくサポートする横瀬の文化は、カフェのメニューにもそれが現れているように見えました。

チャレンジキッチン ENgaWAの本格派「Echo Curryプレート」
中身はケララチキンカレー、タケノコとワラビのサグ(炒めもの)、いちごのチャトニ(付け合わせ)
タケノコやいちごなどの食材は、地元で採れたものを中心に料理されます。

ラピュタのロボット兵が今にも出てきそうな景色

凹凸のある豊かな自然の地形に、山が見えて谷があり、流れる川がある風景。横瀬には、様々な植物が混在し、それぞれが違った表情を見せながら、自然も人もバランスよく存在しているようにみえます。遠くに見える柵の向こうから、まるでラピュタのロボット兵が出てきそうな、そんな光景を思わせる環境です。
一階がガラスで覆われていて、中が透けて見えるので自然と好奇心がそそられるような建物、それがNAZALAB(ナゼラボ)です。

黒っぽい壁と屋根の建物がNAZELAB
緑の中で風にゆられる真っ赤な花が印象的でした

子供と大人が集い、多様な学びが広がる場、NAZELAB。
外からは想像できない、素晴らしい木造空間にしばし圧倒されるのでした。

子どもたちが大好きな「階段」を中心に、両壁が本で埋め尽くされています

「”持って生まれた自分らしさ”をそのままに育つための環境は何か」この問いを探究し続ける研究所、NAZELABは、2022年7月にスタートしました。他者との比較から解放され、人間に本来備わっている好奇心や向上心が、素直に発揮できる場所、それがNAZELABなんだそうです。NAZELABが目指す3つのコトは以下。

  1. 学びの新しいカタチ

  2. 多様であること

  3. 地域とのつながり、人との出会い

NAZELABには年間を通して平日(火〜金) 9:30〜14:30 までオープンの「問いの芽」というプログラムがあり、利用料を払えば地元の小中学生以外の子供たちも利用できるんだそうです。また、さらにありがたいことに、15:00〜18:00までの3時間は「NAZELAB図書館」に変身し、子どもだけでなく大人のコワーキングスペースとしても利用できるとのこと。子どもも大人も”やりたいこと”を持ち寄り、夢中になるもよし。ゆるやかなつながりを求めるもよし。木の温もりを感じながら、思い思いの時間を過ごせそうです。

この空間を使って、ヨガ教室を開くこともあるんだそう

年間を通して開催されるイベントは様々。サイエンス関連のトークイベントやワークショップ、町づくり、食、アドラー心理学などなど。大学の研究者や町長自らが行うセッションもとても人気があるそうです。

未就園児親子に本の読み聞かせなどを行うNAZELAB petit においては、毎週月曜日10:30〜13:00にプログラムが実施されています。赤ちゃんから大人まで、どんな年齢でも一緒に過ごせる空間は本当に素敵だな、と思いました。

未就学児のいるご家庭にも嬉しいイベントが企画されています!

いかがでしたでしょうか。
私が横瀬に来てみて本当に素晴らしくよく考えられているなと感じたのが、仕事をしながら子どもを遊ばせられる施設が完全に整っているということです。働く家族、またはこれから家族をもつ方々にとっては特に最大のメリットを感じるポイントではないでしょうか。都心だと実際なかなか探せないのが現実です。大自然の中、子どもたちを見守ることのできる空間があり、リモートワークが可能であること、そして朝・昼・晩の食事は、親子でだけでなく、地域の人たちと一緒に作ったり食べられることなども非常にありがたいと感じました。一人で寂しく感じてしまいがちな食事も、ENgaWAで食べればとても楽しいですし、さらに美味しく感じることと思います。

やさしさで溢れる「横瀬」、ぜひあなたも行ってみませんか?私は、子どもたちが夏休み中の7月後半に、再び横瀬への訪問を計画中です。