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新しいレンズは、いつだって新鮮な感動をくれる【単焦点レンズ85mm】

写真を撮るのが好きだけど、カメラやレンズそのものも好きなのでは?と最近思い始めている。まだまだ初心者でいろんなメーカーや製品を試した訳ではないけれど。

自分が落ち着ける場所で、気持ちよく何度もシャッターを切りたくなること。それが私の撮影ライフを彩る機材選びの基準。
もちろん見た目や重さ、操作性、お値段など気になる項目はいくつもあるけど、結局は直感に任せてしまう。

どれだけ選ばない理由を探したって、「このカメラなら、このレンズなら……」と自分の心が騒ぎだす。どこにだって一緒にいてほしい、と願ってしまう。それから、ファインダーを覗いた瞬間、出会ってくれてありがとう、と幸せな気持ちになる。

とはいえ、自分の好きなものばかりを撮る完全な趣味。まさか”適切なレンズを探さなければいけない”状況がやってくるとは思っていなかった。

写真撮影を手伝う機会をいただいたのだけれど、どうしても手持ちの機材だと撮影が難しい。空や海をできるだけ広く残したいと広い範囲を撮影できるレンズを使っていたし、それで十分だった。

もっとズームがなければ撮影対象には届かないことは分かる。でも、そもそもどのレンズを選べば適切かもわからない。
以前お世話になったGENIC様に助けを求めたところ、懇切丁寧に対応いただき3本のレンズをお借りできることに……(もう感謝以外の言葉が見つからなくて、メールをいただいた時は感動してちょっと泣いた)

85㎜レンズとの出会い
そのうち一本は、85mmの単焦点レンズ。人物撮影もあるため「ポートレートに使う人が多いらしい」というふわっとした理由で選んだ。でも……実は、いつか一度使ってみたかったレンズの1つ。

GENIC様のZ 6シリーズ体験イベントに参加されたぱるめんさん(上記記事にも紹介されている)のInstagramの写真にすっかり心を奪われた。どれもうっとりする写真ばかりなのだけれど、特にこちら。

美しい……。手前の光は綺麗にボケているのに、後ろのメリーゴーランドはとても鮮明。(もちろん切り取るセンスも素敵)しかも夜景なのに、この鮮明さ。どうしたらこんな写真が撮れるのだろう、とずっと心に残っていた。
それから、「いつか私も85mmレンズの世界を見てみたい」とも。

85mmレンズと遊ぶ場所
新しいカメラやレンズを手にした時、なぜか水族館に行くことが多い。初めて「何となく」ではなく「これがいい」と思ったカメラに出会った日もそうだった。

それぞれの水槽によって異なる青も、こちらのことを意に介さず自由に生きている魚も、ふわりと揺蕩う海月も、それを見ているお客さんの楽しそうな姿も。まるっと心地いい空間。

カメラを通して色とりどりの魚や生き物を覗いた時、少しだけ近づけた気がする。それから、美しい空間を一人で切り取る贅沢な時間も含めて好きだなあって心から思う。(もしかしたら声に出ているのではないかと不安になってきた……)

85mmのレンズを使って思ったのは、世界がとても近いこと。これまで少し遠くに見えていたものが、レンズを通せば手の届く距離にある様に見える。それも自分の目で見るよりも、ずっと美しく。これまで、自分の視野に近いレンズを使っていた時と全く違う、不思議な感覚。


だからこそ、とても難しい。どれぐらい寄れば切り取れりたい範囲になるかわからない。距離感が掴めなくて近づいたり遠ざかったりうろうろしながら調整をしてしまう。
奥行きの感覚もレンズによって全然違う。風景を撮影するときに、どこを中心に据えようか迷いながらの撮影になってしまった。もっと慣れたいな……。

(あら、あなた美人ね?

水族館には85mmレンズを使える場所が多いと思う。水槽に張りつかなくても写真を残せるから、人が多くてもきっと大丈夫。(この時は平日の朝一だったので空いていた。感染対策ももちろん万全に)

いつもにこにこしているエイ、今回はなんだか凛としている。いつもと違う姿を見せてくれてありがとう。

この水族館には、自然を堪能できる「庭」がある。植物や水が流れている空間は85mmが似合う気がした。

最近、水を見るとシャッタースピードの練習をするのがマイブーム。

春のあったかい日、それにお昼も近いからか海獣たちはお昼寝タイムなのかしら。

のんびり生きていこうね。みんな、そのままでいてね。

いつもの世界、35mmレンズも使用
できるだけ広く撮りたいところは、35mmで撮影。
くらげエリアができた直後は人が多くて、撮影もままならなかったけれどこんな雰囲気なのか、と発見ばかり。
額縁みたいに見える展示方法、好き。

おまけのイルカショー。
イルカが芸をちょっと失敗したところもあって、オープン当初を思い出して懐かしくなった。まだジャンプもうまくいかず「イルカの生態を説明するショー」になる時もあったっけ。あっという間に時が過ぎていくなあ。

85mmを使ってみて
まだまだ仲良くなるには程遠いけれど、他の撮影をするときにも感じたのは、ポートレートを撮りたくなるレンズだということ。恥ずかしいな、と思いながらもそのまま言葉にすると、被写体に愛を伝えたくなるレンズだと思う。人やモノが持っている本当の美しさを引き出して、教えてくれるような。
もっと受け取れる様になりたいから、これからよろしくね。

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