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恥ずかしげもなく愛について語ろう〜第7回『僕が君に魅かれる理由』中谷彰宏


今日この本を取り上げようと思ったのは、

前回の第6回を書いた際に、

「結婚をサポートする結婚コーディネーターの仕事の中には、相談者の感性を豊かに育んでいくサポートが重要な役割になる、だから自身の内面のを充実させること、自身の感性も育んでいく必要があるな」

こういう気づきを思い出したのがきっかけです。

この中谷さんの「僕が君に魅かれる理由」では、感性を磨こうということが大きなテーマになっています。

この本も何度もお風呂に持ち込んで読んでいたので、表紙カバーは取れてしまって無い・・・!そのくらい大好きな本。

「愛や恋を育むには感性が大事」ということでこの本について語りますね。


第7回『僕が君に魅かれる理由』


人が人に魅かれる理由は、感性です。

相手の”魂”に魅力を感じた瞬間に、その人を好きになります。

その逆だとスーッと冷めてしまう。ルックスの問題では無いということ。

ここで、ダウンタウンの松本人志さんのエピソードが非常にわかりやすく紹介されます。


車に同情していた女の子が、降りるときに、荷物と一緒に出そうとした松ちゃんの帽子を落としてしまいました。

彼女はさっと帽子を拾って、「ごめんなさい」と言って渡してくれました。

そのとき、松ちゃんは「冷めてしまった」そう。彼女は松ちゃんの帽子を拾って「ごめんなさい」と礼儀正しく渡してくれているのです。にも関わらず松ちゃんは引いてしまった。
一体なぜか?

松ちゃんは、この時、ホコリをパンパンと払って欲しかったというのです。

汚れがついていたら、もちろん誰でも払うでしょう。でも、目に見える誇りや泥がついていなくても、払う仕草をしてほしい。
それは一種のおまじないで、ちゃんと帽子の魂が見えているということなのです。
魂を大事にしているということなのです。

こういうことが自然にできるのが、魅力的なのですよね。

私たちも自然に魅かれている理由は、ルックスなどのかっこよさに魅かれていると思いがちです。

相手の魂に魅かれたということに気がついていないということなのかもしれませんね。

見えない魂の部分を感じるのが、感性。魂と魂が引き合ったときに、「あの人にまた会いたい」という気持ちになるのですね。


そういえば、私のお客様で、何度もなんどもお見合いをしているのに、だいたい初回でお断りをされるんです。理由をお伺いすると、

「ケミストリーが起こらなかったんですよ」とおっしゃいます。

ケミストリー起こる = 魂と魂が引き合う = 感性が合う

こう言う意味なのかもしれませんね!納得ですわ!


感性のレベルが同じ人でないと、恋は続かない


人は同じ感性の人としか付き合えない。

恋も同じレベルの感性の人としか楽しめない。

これはどういうことか?

たとえば、美味しいお茶を出されたとき、

喉が渇いている人は一気に飲み干してしまう。

一方、余裕と文化を持つ人は、「すごくいい香りね」と味わうことができる。飲み終わった後に、

「すごくいい香りだったでしょう?」と言われて、「え?」と驚く人は、大事なものを感じ取れなかったということ。

こういう人とは、付き合えないなと感じてしまうということ。

ここでは、価値観の違いで別れた」という人が多いですが、実は価値観ではなく感性のレベルが違うために別れていると言われています。


さて、皆さんはいかがですか?

目の前に料理が出されたとき、どうされているでしょう?

「美味しそう!」と言って、すぐに食べてしまいますか?

それとも、「わあ、きれい!」とまずはお料理や器を鑑賞してからいただきますか?

本能よりもプラスアルファ〜の部分がどれだけあるか?

それは、あなたがどれだけ「文化」を持っているかで違ってくるということ。

こう言った感性のずれは気がついて縮まらない限りは一緒にはいられないということになりますね。


自分を磨くことは、最高のぜいたくだ。


最高のぜいたくは、自分の感性を磨くこと。
モノを買うことではありません。
感性が豊かになれば、食べ終わった魚のお皿を綺麗にしようと思うようになります。すると、食べる途中から綺麗にしようという意識が働きます。

私自身は、お茶のお稽古に行っていたときに、こういった「感性」を教えていただいたのだということを思い出しました。(今まですっかり忘れていたけれど・・・)

最後にお椀がきれいな状態であるためには、最後にちょっとしたゆずの皮やお菜を残しておき、最後はそれでさらってきれいにする必要があるんです。


最近は外食の機会もなくなってきたので、忘れがちですが、レストランなどに行くと下げたお皿をウエイターさんやシェフも見るのですよね。

食べ方を見て、「この人はちゃんとした人だ」「感性のある人だ」と判断されると、大切に扱っていただけるそうなのです。

ソムリエさんも、ワインを味わう力を持っていない人には、絶対にいいワインを出さないと。

「なんでもいいから、高いやつ」

などという感性のないことを言っている人には、いいワインは提供されないというのは当然かもしれませんね。

お金を払っても感性は手に入りません。
ぜいたくというのは、お金を使うことではありません。感性を豊かにして行くことは、人生における最高のぜいたくなのです。

こういう感性を磨く感覚は、人からは教えてもらうことが少ないので、自分で見て真似るしかないのですよね。

自然と感性を磨いているか、否かが生き方に現れる

感性を磨ける豊かな生き方を目指していきたいですね。


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