44 天風姤（てんぷうこう）

～　思いがけない出逢い、偶然の出逢い、ハプニング　～

－　邂逅の象　～　かぐや姫との出会い －

☆卦辞：姤。女壮。勿用取女。（こうは、おんなさかんなり。おんあをめとるにもちうるなかれ。）

☆彖伝：彖曰。姤、遇也。柔遇剛也。勿用取女不可與長也。天地相遇、品物咸章也。剛遇中正、天下大行也。之時義大矣哉。（たんにいわく、こうはあうなり。じゅうごうにあうなり。おんなをめとるにもちうるなかれとは、ともにながかるべからざればなり。てんちあいあい、ひんぶつことごとくあきらかなり。ごう、ちゅうせいにあえば、てんかおおいにおこなわるるなり。こうのじぎおおいなるかな。）

☆大象伝：象曰。天下有風、后以施命誥四方。（しょうにいわく、てんのしたにかぜあるはこうなり。きみもってめいをほどこししほうにつぐ。）

キーワード：
女壮んな意、意外な事態発生、女は玉の輿、女難、不慮の事故、女性が思わぬ貴人と会う、女性の助力奏功の意、誘惑、寵愛される意　など

☆序卦伝：「決すれば必ず遇う所有り、故に之を受くるにこうをもってす。姤とは遇うなり。」
沢天夬の次にこの天風姤の卦があります。物が裂け敗れた時には、裂け敗れて外に出たものが必ず一緒に遇うことがあります。例えばお皿に入れた水が溢れてこぼれると、こぼれた水が下で一緒に遇う事となります。川の水が溢れ堤防が切れたなら、溢れた水が一緒になって流れます。政党が大きくなり過ぎ崩壊して別れた後、別れた者達がまた一緒に遇う、ということもあります。ですので夬の次にこの姤の卦があるのです。姤とは遇うという意味で、遇うについては小人と小人が遇う事もあったり、君子が君子が遇う事もあったり、また、小人が君子が遇うということもあり、君子が小人と遇うこともあります。このように、誰かと誰かが遇うことについての道を説いていますのが、姤の卦なのです。

★解説＆運勢★