見出し画像

6 天水訟(てんすいしょう)

画像1
6.天水訟カードsmallest

~ 争論、訴訟、訴え、争いごとの多い時 ~

- 争いの象 = 争うことの愚かしさ。 我を通すことの醜さ。 -

☆卦辞:訟有孚窒。惕中吉。終凶。利見大人。不利渉大川。(しょうは、まことあり、ふさがり、おそれてちゅうすればきち、おわればきょう。たいじんをみるによろし。たいせんをわたるのによろしからず。)

☆彖伝:彖曰。訟上剛下險。險而健訟。訟有孚窒、惕中吉、剛来而得中也。終凶、訟不可成也。利見大人、尙中正也。不利渉大川、入于淵也。(たんにいわく、しょうはかみごうにしてしもけんなり。けんにしてけんなるはしょうなり。しょうはまことあり、ふさがり、おそれてちゅうすればきちとは、ごうきたりてちゅうをえるなり。おわればきょうとは、しょうはなすべからざるなり。たいじんをみるによろしとは、ちゅうせいをたっとぶなり。たいせんをわたるによろしからずとは、ふちにいるなり。)

☆大象伝:象曰、天與水違行、訟君子以作事謀始。(しょうにいわく、てんとみずとたがいゆくはしょうなり。くんしもってことをなすにはじめをはかる。)

キーワード: 
断絶、身の程を弁えぬ、遊魂の卦、食い違い、外からの抑圧、我を主張して後悔、師に背く、絶交、断交、裁判、調停、汚職、和解、示談すべき、怒らない など

☆序卦伝:「飲食必有訟,故受之以訟。(飲食には必ず訟(うった)え有り。故に之を受くるに訟を以ってす。)」
需の卦の次に、訟の卦がありますのは、飲食をはじめ生活に必要なもの、欲しいものがある時には必ず争いが起こり、欲しいと思うのに得られない場合はそれを得たい、得てもそれをもっと得たいという欲望も生まれ、人と人との諍い、奪い合い、訟が起こります。欲望とは底なしで、もっと欲しい、もっと得たいという争いが起こってしまうのです。人間ばかりではなく万物皆同じです。争いの解決がつかない時には然るべき第三者、裁判などに訟えることが起きてきます。

★解説&運勢★

ここから先は

17,455字
この記事のみ ¥ 200
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

有難く頂戴致しましたサポートは、動物保護施設への募金及び易経研究の為に使わせて頂きます💓