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4 山水蒙(さんすいもう)

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4.山水蒙カードsmallest

~ 蒙昧、幼い、未熟、五里霧中、手探り、朦朧として先が見えない時 ~

- 濃霧の象 = 物事の様子や手掛かりが掴めず、方針や見込みが立たず困った時はその道に詳しい有識者の指導を自主的且つ謙虚に求めなければならない。 -

☆卦辞:蒙、亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三瀆。瀆則不告。利貞。(もうはとおる。われ、どうもうにもとむるにあらず、どうもう、われにもとむ。しょぜいはつぐ。さいさんすればけがる。けがるればすなわちつげず。ただしきによろし。)

☆彖伝:彖曰、蒙、山下有險。險而止蒙。蒙亨、以亨行、時中也。匪我求童蒙、童蒙求我、志應也。初筮告、以剛中也。再三瀆。瀆則不告。瀆蒙也。蒙以養正、聖功也。(たんにいわく、もうはやまのしたにけんあり。けんにしてとまるはもうなり。もうはとおるとは、とおるをもってじちゅうをおこなうなり。われ、どうもうにもとむるにあらず、どうもう、われにもとむとは、こころざしおうずるなり。しょぜいはつぐとは、ごうちゅうをもってなり。さいさんすればけがる、けがるればすなわちつげずとは、もうをけがすなり。もうもってただしきをやしなうは、せいのこうなり。)

☆大象伝:象曰。山下出泉蒙。君子以果行育徳。(しょうにいわく、さんかにいづるいずみはもうなり。くんしもっておこないをはたしとくをやしなう。)

キーワード:
教育の卦、幼子、未熟、方向定まらぬ、子供の心配、自主性、次第に明瞭後に発展、初心、学び、妄想、紛らわしい、思慮不足 、躊躇い、暗い、など

*九月の卦  成卦主は二爻

☆序卦伝:「物生必蒙,故受之以蒙;蒙者蒙也,物之穉也。(物生ずれば必ず蒙なり、故に之を受くるに蒙を以ってす。蒙とは蒙(くら)きなり。物の稚(おさな)きなり。)」
屯の卦の次に、蒙の卦がありますのは、物がはじめて生じた時というのは蒙昧無知、人間でいえば右も左もわからない赤ちゃん、幼児のようです。ですので物のおさなきなり、と表現し、そのような時は何かに包まれて周りが良く見えず、蒙昧ということを云っているのです。
  

    
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