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You Came
「お母さん、早く起きて、出かけようよ!大人気の易占い師さんがいるんだって!」
早朝娘に起こされた。
「僕もその噂を聞いてこれは母上をお連れしなければと。」
息子も何故か娘の横にいる。
「待って、今何時?眠いんだけど・・・」
と言いながらいつの間にか蒸し暑く太陽が燦々と照る場に子供達と居た。
「あれ?まだ4月だよね?如何してこんなに蒸し暑いの?」
と、辺りを見渡すと建物や人々の様子がおかしい!
「てか日本じゃないよね、ここ!」
と、子供達に確認するとニコニコしながら
「そうだよ、タイだよ。」
は? タイ???🇹🇭
そりゃ娘はタイへ何度か一人旅に行ってるし、息子は高校時代に友達と2週間もかけてじっくりタイを旅した経験があるから詳しいだろうけど、私初めてなんですけど・・・と思っていると、子供達に案内されてその占い師さんがいらっしゃるというカラフルな象🐘🌈が描かれた大きなお屋敷に到着。
お屋敷の前には高名な占い師さんの鑑定を待ち詫びる人々で長蛇の列。
「もういいよ、だるいよ帰ろうよ。これ占い師さんと面会できる迄、何時間も待たなきゃならないよね?如何してタイまで来ちゃったかな。」
と言う私に
「タイの易占い師さんに母上のこのイーチンオラクルカードを見せるといいですよ。日本の易占い師です、って。」
と、私のオラクルカードを持っている息子。
「私のようなしがない占い師なんて相手にもして貰えないって(笑)。
で、鑑定料金はどれくらいなのかな?」と言うと
「200バーツって言ってた。」
と、娘。
バッグからお財布を取り出し、日本円の1万円札と千円札しかないなぁ・・・と言っていると、見知らぬ女の子が私のバッグの中に手を入れて、何かを抜き取り素早く逃げて行く。
慌ててバッグの中を確認すると、私の大切なお薬ポーチだけがなくなっていた。
「困ったわ、薬がない。」
「お母さん、大丈夫だよ、タイにもお医者さんいるからすぐにお薬処方して貰えるよ。」
と、娘。
すると突然
「今日の鑑定は終了しました。また明日来てください。」
と、スタッフのような方がアナウンスし、皆ガッカリしてお屋敷を離れました。
「残念。また明日来ようね。」
と、娘。
「いやもう日本に帰ろうよ。何か色々おかしいって。」
と帰りたくて仕方がない私に
「僕の事産んで良かったですか?」
と、真顔の息子。
「お母さん、私は?私の事産んで良かった?」
と、真顔の娘。
「当たり前じゃない!二人共私にとって掛け替えのない宝よ。」
と言っていると「Hello」と、背後から女性の声がして、振り向くとそこにはタイで人気の易占い師さんが立っている。
その占い師さんと尽きる事なく易占いについてのお話で大盛り上がりになり、あっという間に日が暮れて、
「母上、そろそろ帰りましょう。」
と、息子に促され、
「いや、私この方ともう少しお話がしたいの。お話が楽しくて☯️」
と言うと
「お母さん、また連れて来てあげるから、今日は帰ろう。」
と、娘。
こんなに暗くなって如何やって帰るの?てか何処へ?ホテルに?空港に?と思っていたら
「やあ、元気そうだね、乗って。」
と、車の中から声をかける男性が。それは何と、照れて微笑む元夫!
その隣にはニコニコ微笑む元夫のお母様!
「驚かせてごめんね。」
と、娘。
「血筋血脈サプライズという事で。」
と、息子。
は?血筋血脈サプライズって・・・え〜と、元夫はもう、11年前にお亡くなりになってますよね?・・・と言いかけて、何故か言葉に詰まり、子供達と三人そのまま元夫の車に乗り込んた。
元夫のお母様は優しく微笑んで
「私ね、マリアさんに会いたかったのよ、とても。会えて良かった。」と。
「子供達を立派に育ててくれてありがとう。君には感謝しかないよ。」と、元夫。
「いえ・・・(頭の中では???という疑問符だらけ)」
何を話して良いのやらわからず考えている間に空港に到着。
空港には今の夫が迎えに来ている。
「遅かったね、楽しかった?」と、夫。
「お世話になっております。」と、元夫は夫に挨拶。
「ここまで送ってくださりありがとうございました。」と、夫も元夫に挨拶。
空港の前には何故かステージがあり
「お母さん、ほら、歌って!」
「そうだわ、マリアさんがよくキッチンで歌ってたあの歌がいいわ。」
と、娘や元夫のお母様に促され、何故か大勢の人々の前で、私は キム・ワイルドのYou came を思いっきり熱唱していた。
というとても鮮明で不思議な夢を見て飛び起きた私は忘れないうちにすぐに子供達に報告しようと思いスマホを手に取りLINEを開いたら、元夫の弟から
「昨夜、母が亡くなりました。」
との連絡が。
元夫のお母様とは1ヶ月程前、お電話でお話ししていました。
「胸水でまた入院するの。このところ食欲もないし・・・入院する前にマリアさんとお会いしたかったわ。」
「また会えますよ。暖かくなったら会いに行きますから。」
そう話ていました。
先月見た夢ですが、色々不思議で驚いたり考えさせられる夢でしたので、記録として残しておこうと思います。
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