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〈カラーストーリー紫〉 振袖

買い物の時や何か物を見て、これは自分の色だ!という感じることは、誰しも何度かあると思う。(あるよね?…あるよね!?)

私はラッキーなことに、成人式の振袖探しで自分の色と思える色に出逢った。



写真に撮ると何故か水色に写ってしまうくらいの薄いバイオレットで、光沢が美しい生地だった。(上の写真の色とは全然違うの。ゴメン。)    そして黄色の半衿や帯揚げを合わせると、自分で言うのもなんだが、とっても私に似合っていた。

母や、着付けの方までもが「わぁ!♪この色は貴方の色だね!」と言って、みんなでテンションが上がり、私が着た途端に完璧なコーディネートが完成したのだ。

「平安貴族はこういうテンションの上げ方もあったのかも」と思ったのは余談。

母は、1件目で予約していたピンクの振袖をすぐにキャンセルし、こちらに決めてくれた。

化繊はダメと祖母に言われていたが、もうそんな事を言っていられない、だってめっちゃ似合ってるし!!という勢いの方が強かった。


しかし、前撮りや成人式当日に写真を撮ってみても、どれも実際の色を再現できなかった。もどかしかったけれど、なんだかそれも自分っぽいと思った。


何かフィルターを通しては本当に知ったとは言えない。

"実物"とは、想像やメディア越しなどより遥かに美しく、強く放つオーラ、逆に強い引力も持ち合わせている。

自分の目で見ないと、それを知ることはできない。

私は自分の目、耳で見聞きしたものしか本当には信じないし、自分の足で行ってこの手で得たものが一番だと感じる。この生き方が好きだし、同じ生き方の人を信頼している。


結局のところ、せっかく出逢えた自分色は私の記憶にしか残っていない。でも今、曲作りのときに共感覚としてよく出てくる紫色や青色はこの色の要素がとても多い。

自分が自分の色を知っていさえすれば、自分らしさはいつだって放てるのだ。


〈紫〉 振袖







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