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コロナで自主自粛!(早口言葉みたい(笑))その2

「自宅で様子見だね」

方針は示された。
なので、この時点から、気持ちを切り替えて、主人は「感染(被疑)者」となり、家族は居住空間を共にしているので、濃厚接触者、となるのかなぁ。

家には、おばあちゃんおじいちゃんが同居した際に、半独立して生活できるようにと、”離れ”的な部屋が一つ用意してある。急遽、その部屋を隔離部屋とすることになり、部屋の中の現時点で使いそうにないモノは、全て押し入れの中へ。移動できないモノは、90Lのゴミ袋で覆い隠す。

昨夜まで私達家族は彼と普通に接していたので「今更ながら・・・」という、湧き上がる不安はとにかく心の隅に押しやって・・・。
主人は隔離部屋に籠ることになった。

お昼時になって、家族分の昼食をつくる。
めったにない来客時にしか出てこないお盆をゴソゴソ取り出してきて、主人の分を乗せ、自分は手作りの布製マスクを装着して、隔離部屋へと運ぶ。

「自分が触った食器類は洗って、ドアのところに置いておくね」と、主人。それに応じて、新しく食器洗剤とスポンジを一組、隔離部屋に用意する。
「できれば、スプレー式の消毒薬も欲しいんだけど」と主人。
「わかった、ドラッグストアで探してみるね」と私。

隔離部屋から出てくると、息子が「ちゃんと手を洗ってね」と言う。
「はいはい」と答えつつ泡石鹸で手を洗う。私の手は、もう油分が抜けてしまって、カサカサだ。

「ドラッグストア行くならニコレットも買ってきて」主人からの追加要望。彼は、たばこ依存症だ。あれ?でも、「煙草買ってきて」じゃないんだ。あぁ、そうか。喫煙は、コロナ肺炎のハイリスクってなってるからね、我慢の時なんだねぇ。

昼食を済ませ、外出用のマスクを着用して、買い物に出る。
”濃厚接触者もあまりヒトと近接しない方が良いとしたら、頻繁には外出できないのか。そしたら、取敢えず一週間分くらいは食糧を買っておかなくてはいけないのかなぁ”などと考えながら、マーケットに到着。週に何回か通えることが前提の普通の買い物とは違ってくるなぁ。米とメガパック企画の肉類を買い込む。野菜は、自家製のもので食いつなぐことができるかな。

次はドラッグストア。消毒薬コーナーを見るが、全て売り切れだ。スプレー式で使えそうなモノは無い。仕方なく、お掃除コーナーに回り、重層を買う。食品添加物仕様のモノを買っておけば、ウガイにも使えるし。
ニコレットを買って、薬用のど飴も買っておこう。のどの痛みが彼の初期症状だったから。

家に帰り着き、手洗いとうがいをして、買ってきた食品を小分けにする。ジプロックが大活躍して、小分けにした食品を冷凍庫へ。予備の冷凍庫が満タンになった。ありゃぁ、予備の冷凍庫が無かったら、うちの一週間分の食料保管はムリっぽいなぁ。いや、掃除と整理整頓をすれば、普通の冷凍冷蔵庫でも、何とか入るのか?

隔離部屋用のマスクを着用して、ニコレットを隔離部屋に持っていく。
「調子はどう?」
「定期的に熱を測っているけど、今、37.5度」
「げ、発熱してるじゃん」
「うん、だから何時もと違うって。コロナの可能性が高いって」
「あー、そしたら、この発熱が4日間続いたら再度電話して、検査で陽性になったら君は隔離されるんだね」
「そうなるね」

隔離部屋から出て、手を洗いながら
”いよいよ大変なことになるなぁ”なんて思いながら、隔離後の状況を想像してみる。


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