見出し画像

モスクワの美しい歴史ある地下鉄の駅  ノボクズネツカヤ

今まで新しい地下鉄を動画で紹介してきましたが、今回は、ノボクズネツカヤ駅をご紹介したいと思います。

この駅の名前は、17世紀にこの駅の近くにある新クズネツカヤ村にちなんで名付けられました。私が大好きなピャトニツカヤ通りの近くにある駅です。

駅が開業したのは 1943年 11月 20日。
駅の建築家はI.G.タラノフ、N.A.ビコバです。

ノヴォクズネツカヤ駅はモスクワ市の文化遺産です。この駅のプロジェクトは 1946年スターリン賞第一位を受賞しました。
実際、この駅に行き、それらの賞に値するほどの駅だと感じました。

この駅は、床はグレーの花崗岩で舗装されています。
プラットホームの壁やベンチ、フロアランプの周囲、ベンチの下等に大理石が多数使われています。
また、線路の上の照明のランプの周りのメタルの縁取りも独特の美しさがあります。

この駅の装飾のテーマは、大祖国戦争(第2次世界大戦)中のソビエト人民の闘争とその後の復興です。このテーマは、通路の壁の上にある彫刻や、スローガンが刻まれた浮き彫りに現されています。

一方、プラットホームの天井のモザイクは、軍事的なテーマを継続するのではなく、ソ連時代の人々の平和的な活動を表現しています。
庭師、鉄鋼労働者、機械技術者、建設業者、飛行士、鉄道労働者が描かれています。

これらのモザイクパネルは、包囲されたレニングラードで作成されたA. A. デイネカのスケッチに基づいて V. A. フロロフにより造られました。

トレチャコフスカヤ駅の南側ホールへの乗り換え通路の途中には、「ドイツの侵略者との戦いの前線と銃後」というモザイクパネルがあります。
そこには、レーニンが描かれていますが、以前は、スターリンが描かれていたそうです。

この駅は、どちらかというと小さな駅です。しかし、プラットホームでふんだんに使われている大理石、天井のモザイク、壁の装飾の他、エスカレーターを上った出入口付近の天井の装飾、そして、メタルで作った地下鉄のマーク等が美しく、心を動かされるものです。

開業以来ずいぶん時間が経ってしまいました。
言葉で表現することは難しいのですが、過ぎた年月が、駅に別の美しさを加えているよう
な気がします。

ここまで目を通して頂き、ありがとうございます。私なりの目線で捉えた動画です。ぜひ動画をお楽しみください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?