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【レースレポ】五島長崎国際トライアスロン大会(バラモンキング)2024〜レース編〜

久々のレースレポ。しかもトライアスロンのレースレポは、出るのが2年ぶり以上だったこともあり、かなり久しぶりです。
記憶が新しいうちに記録として残します。

レース概要

長崎は五島列島でおこなわれるこの大会、今回が11回目。私はAタイプに出場し、初めてのロングディスタンスでした。
距離はそれぞれ
スイム 3km
バイク 154.8km
ラン 42.2km
の合計200kmです。

レーススタートまで

事前の準備などはまた別途記事にしようかと思うので、レース当日のことから書き始めます。
レーススタートは7:00 AM。レースの3時間前くらいに起床してご飯を食べるのがエンデュランススポーツのレースに出るときのなんとなくのルーティーンのため、4時に起床し、民泊のおばちゃんが作ってくれた美味しい朝ご飯をいただきました。ちなみにこの民泊が本当に素晴らしかったので、これもまた別の記事に記します。

民泊のおじちゃんが漁師さんだったこともあり、朝食は、お魚が中心の健康的かつ新鮮なお魚を使った和食。卵かけご飯を2杯ほどと、バナナを含めたフルーツを食べ、おなか8分目くらいになったので一旦朝ご飯は終了。「一旦」と書いたのは、レース前、私は3回くらい食べ物を詰め込むからです。(笑)

準備をして、同じ民泊に泊まっていたお二人(Bタイプ出場)とスタート会場に出発。なんと、おじちゃんが船で連れて行ってくれました。後にも先にも、船でスタート地点に行くことはこの民泊に泊まる以外にもうないのでは?!すごくいい経験をさせてもらいました。
ただここで、びっくりなニュースが。そのおじちゃんはスイムのレスキュー隊でもあったのですが、「スイムが中止になった」と無線で連絡が入り、すぐ私達に伝えてくれました。

まじかーー!!!!😭😭😭

このときはまだ雨は降っておらず、風もそんなに強くはなかったように思いますが、4つの警報(雷、波浪など)が出ていたみたい。バイクとランでのレースとなりました。仕方ないとはいえ、少しばかりの虚無感。スイムが苦手な私でさえ悲しかったので、スイムが好きな選手はもっと悲しかっただろうな。

ただ、これも自然と戦うスポーツだからこそ。スタート会場に着いて知り合いと慰めあったり(?)していたら、切り替えて2種目を楽しむしかない!と俄然ポジティブになりました。

レーススタートは40分押しの7:40〜に変更。15秒おき、5人ずつのローリングスタートに。少しばかり時間に余裕もでき、ゆっくりとバイクの支度をします。スタート地点にはバナナやお菓子、ゼリーなども置いてあり、プラスして自分で持って行った大福も食べなければという義務感(?)で、朝ご飯を食べたばかりなのに追加でバクバク栄養補給。長いレースは食べられるうちに食べたほうがいい、と思っています。レース前はトータルで1000kcalくらい食べたかな。

スイム

なし!!!

バイク 154.8km

ヘルメットなどの必要なもの以外で準備したものとしては、サロモンのランニングベルト(補給食を携帯するため)。腰に巻くのですが、そんなに邪魔にならないし、結果使って良かったです。ちなみにランのフィニッシュまで巻きっぱなしでした。また、サイコンにはコース(GPX)を入れておきました。フラットなら距離やスピードがわかれば良さそうですが、今回のようにアップダウンがあるとなると坂があとどれくらいなのか気になる気がしたので。これも入れておいて大正解。

さて、変更された予定通り、7:40にレーススタート。ローリングスタートということで、ネットタイム(自分がスタートラインを切った時間からフィニッシュした時間)が公式記録となります。なので焦らず、とりあえずスタートまでの列に並び、多分後ろの方でのスタート。実際に私自身がスタートしたのは7:56でした。

同じチームの仲間が見送ってくださいました🥰

バイクのコース図はこんな感じ↓

累計獲得標高は2,000m強ほど

私は割と好きなコースプロファイルで、淡々とフラットな道を行くよりもメリハリがついて楽しかったです。ただ、登りで踏みすぎるとインターバルのようになって無駄に疲れそうだったので、踏みすぎず登りでは抑え気味に進むことを意識しました。

スタートして確か1時間くらい経った頃、雨が降り始めました。これくらいなら気持ち良いなと思ったのもつかの間、あっというまに土砂降りに、かつ強風も🌪️もはや嵐で、逆に楽しくなってきました(爆風、特に横風が強いところはTTバーを全然握れなかったけど…)。大変なのはボランティアや応援の方々。大雨の中、カッパを着て大声で「ぎばれー!!!」と言ってくれたり、今回私はピットインしなかったものの、エイドで給水ボトルやフードを渡そうとしてくれたり、自転車を漕ぎながら感動しっぱなし。沿道の方々が頑張ってるんだから、選手が頑張らないでどうするんだ、と本当に力を貰いました。ありがとうございます。

補給に関して。
前述したランニングベルトには補給ジェル(約100kcal)を4つ入れて、プラスしてスタート前にアミノバイタルの方が配っていたジェル2つをフレームバッグに入れ、合計6つのジェルを携帯。結果、アミノバイタルに救われました(笑)いつもマラソンやトレランなどでは補給戦略みたいなものは立てず、おなかが空いたら食べる方式なので、今回もそうしました。確か60kmくらいまでは何も食べずにいたのですが、急におなかが減ってきて、その後90kmの道のりで4つのジェルを補給。また、水は750mlを携帯したものの、飲んだのは500mlほど。暑くなかったとはいえ圧倒的に足りてない。これが後のランに響いてきます。

そして120km地点くらいから左膝が少し痛み始めました。練習でもここに痛みが出たことはなかったので多少焦りましたが、残り30km、とりあえず痛みが出すぎないよう、無理して踏みすぎることがないように注意。痛みが大きくなることはなく、無事にバイクのフィニッシュラインに着き、バイクキャッチャーの人にバイクを預けてトランジションです。

トランジション

前日に預けていたランバッグには、ジェル4つ、テーピング、靴下を入れておきました。更衣室にパイプ椅子が4つ。ジェル4つをランニングベルトへ入れて、テーピングを左膝に貼りました。このときは左膝の痛みは消えていたように思いますが念の為。靴下も雨でびちょびちょだったので履き替え。バッグをボラの方に預けてランスタートです。

そしてバイクにかかったタイムはトランジションを含めて5時間12分29秒。

ラン 42.4km

初のロングということもあり、バイクのあとのフルマラソンは未知の世界。とりあえず、あまり時計を見ずに、42kmをイーブンペースでいけそうなペースを感覚値で探します。ランコースは20kmを2往復。エイドは約2kmごとにあり(マラソンじゃ考えられないほど多い!)、ジェルは持っていましたが食べ物に困ることはなく、結局エイドの食べ物だけでほぼなんとかなりました。

ランのコースもまあまあギザギザ⬆️⬇️

未知の世界と書きましたが、長時間走り続けるのは特にトレランで経験済みだったこともあり、なんとなく気持ちに余裕がありました。ランもアップダウンがあるコースでしたが、登りは腕を振って全身で、下りは力を抜いて、とりあえずリズムよく走ることを心がけました。何より、最後まで食べ続けられたことで、大きく潰れることなく進めたかな、と。ほぼ全部のエイドに立ち寄り、そしてほぼ毎回、置いてあったかんころ餅(食べやすいサイズに切ってくれていた!)を食べながら水で流し込みました。最初はむせてたけどだんだん食べ方も慣れていったかな(笑)

そしてランのときには雨は上がり曇っていましたが、とにかく蒸し暑い。後半はかけみずをボラの方にお願いして(「水かけてください!!」と叫んでました)、頭から冷たい水をかぶりました🚿

そんなこんなで割とイーブンペースで30km地点を通過しましたが、ここから全身に軽い痺れが発生。今考えると水分不足。もちろんエイドで毎回水も飲んでいましたが、毎回カップ1つ、約150ml?では足りなかったんだろうな。とはいえ残り10kmは痺れていても持ちそうだったので、携帯していたジェルを一つ飲んだりしてみながら、とにかく腕を振って足を動かします。

42km、体感的にはマラソン単体を走るよりもあっという間で、気づけば残り7km。さすがに呼吸もきつくなってきたけど、ここまできたらもう本当にあと少し。普段の朝ランより短いじゃん!とか、あ〜バラモンが終わっちゃうんだな、とか、え?ヤビツ(峠走)の方がキツくない?!なんて考えながら、そして沿道からの応援に(心の中で)嬉し涙を流しながら、フィニッシュへひた走ります。

ゴールが見えてくると、MCの声が聞こえてきます。ゴールゲートまでの一直線ではサングラスを外して、笑顔でダッシュ!体の痛みなく、無事にフィニッシュできました。

ランのタイムは3時間38分5秒(ave 5:15/km)。
ローリングスタートだったのでレース中は自分の順位があまり分からなかったのですが、MCの方が「女子1位!」と言ってくださり、最後に順位を確信できました。
バイク+ラン、トータルで8時間50分34秒の旅、これにて終了です😊

お、なかなかイーブンペース?!

フィニッシュ後

長いレースはいつもレース直後から爆食したくなるのですが、かんころ餅の食べ過ぎか、今回はそんなこともなく、お迎えを待ちながらボケーっとしてました(笑)

フィニッシュ地点には選手用の無料のお食事(うどんが美味しかった!…いやしっかり食べてるやん)や、食べ物のブース(こちらは選手以外も買えましたが、私は現金を持ってなかったので何も食べられず…)がありました。

とりあえず終わった後も体が痛くないことが一番嬉しくて、トライアスロンは(マラソンやトレランと違って)体に優しいな〜なんて考えていた気がします。トライアスロン最高!

まとめ

今回も、思ったことや学んだことを箇条書きで👇

  • 長めのレースは、とにかくマイペース死守!特にトライアスロンは種目によって得意・不得意があるわけで、周りのペースにまどわされると結果的にベストな結果は出ない、と思う。

  • これまた長めのレースならではかもしれないけど、食べられるなら食べまくる。固形物の方が胃腸に優しいはず。

  • 暑くなくても水分補給も必須。多すぎるということは(多分)ない。

  • ロングディスタンスは運が1割、練習が9割。「あの練習の方が辛かったな」なんて考えることが何回かあった。

  • ヤビツの峠走、やっておこう。

  • 同じレースに出ている人たちは、ライバルであり同じフィニッシュを目指している仲間。敬意を持つ。

  • ポジティブメンタルが何より大事。その時の環境だったり、応援やボラの方々、レースができていること、そして体を動かせている自分自身にも感謝する。

  • 何より、楽しむ!ポジティブな気持ちはパフォーマンスも上がります。

ホスピタリティ満載のバラモンキング、大変おすすめです❤️

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