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ちょこっと読書録「おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ」

今日は私も大好きサイゼリヤの、創業者の方が書いた本!読む前から楽しい、、ちなみに見出しは先週食べてきた新商品、きのこのボスカイオーラです♪

「おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ」(正垣泰彦・著 日経BP社)

メインポイントとして印象に残ったのは、この三点。

①客数が結果をあらわす

②日々「改善」を止めない

③経営者の仕事はブレないビジョンをもつこと、そして教育

最近飲食店でアルバイトをしていて、メニュー、集客、経営についてずっともくもく考えてるので、刺さる話がたくさんありました。

・客数が結果をあらわす

 自分の店を主観的にならずに見つめられる方法、それが「客数」で判断することなのだと思います。筆者いわく、「自分の店の料理がうまい」と信じてしまったら終わりだと。「おいしいのになぜ人が来ないのか」と客に責任を求めてしまうから。サイゼリヤ一号店開店当初は相当苦労したようです。試行錯誤しながら価格を切り詰めていった結果、当初の価格から7割下げた価格にしたとき、どっとお客さんが増えたのだとか。机上でウンウン考えすぎるよりも納得する話だし、ニーズにぴったり合った瞬間はそうなるのかなとちょっとワクワクしました。

・常に「改善」を止めない

サイゼリヤが価格7割カットを実現できたのは赤字覚悟の無謀なチャレンジではなく、ムダをなくすことを常に続けてきたからでした。今では野菜も自社農園で生産、オリーブオイルなどは直輸入することで最高品質での低価格を実現するという徹底ぶり。味・素材の面だけでなく、人件費のカットにも抜かりがなく、毎日の清掃作業の改善方法には驚かされました。しかし「飲食・農業をもっと稼げる仕事にする」というポリシーもあるため、(めっちゃ共感!!)きちんと時給は維持されている。メニュー一つにしても同じく、人気メニューはもっともっとおいしくする小さな努力を重ねることで他店との差をしっかり確立できた代表例が「ミラノ風ドリア」なんでしょうね、めっちゃ安いのにうまいという。成功しても胡坐をかかずに常に客観的に事業を見続けてきた結果がコロナ過での好調にもあるんだろうなと思います。

・経営者の仕事はブレないビジョンをもつこと、そして教育

最近読んだ「社長、そのデザインでは売れません!」にも同じ話が何度か出てきていたので、納得です。経営者がしっかりビジョンをもって、どれだけバカでかい目標に思えても唱え続けることでそのビジョンに共鳴する人も集まってくるし、目指す先が見えているから実際に叶いやすくもなると。「そうすれば、自分より優秀な人材が、あなたの夢や目標を叶えるために力を貸してくれるはずだ」うう、カッコいい!そうなりたい!(笑)サイゼリヤ創業者のビジョンは「毎日でも食べられて、体が自然に元気になる料理を世界中に提供したい」。知らなかったけど、私とかなり似ています・・・!実現するためには、低価格を維持する必要があり、利益を出すためには客数をとにかく増やすしかない。だから実現のための目標は、「1000店出店」と決めたそうで、この本が出版された2011年時点ではあともう少しで達成の段階でした。ニトリの社長も似たようなことを言っていたな・・・と思ったら、あとがきは似鳥さんが書いてらっしゃいました。お二人はとても仲がいいそうです!

いいものをより多くの人の日常にしたい、でもどうやって・・・とは私もよく悩むポイントなのですが、サイゼリヤもニトリも店数を増やして積極的に自社生産をすることで実現していました、これも一つの答えなんですね。

店を増やすとその分末端まで目が行き届かなくなるので、大事になるのが教育、これも明確な社訓をアルバイトにまで浸透させることでみんなに目指してもらうそうです。こうなると働いてみたくなってきますね、笑。

1日で読み切っちゃうほど、楽しい本でした!もちろんサイゼリヤに行きたくなりますね、料理食べたいのはもちろんだけどこの本を踏まえた視点で見てみたい。そして社長のビジョンには驚きでした!

読んでるだけじゃいけないのだけど、最近読んでる本から感じるメッセージに共通性を感じることが多くて楽しいです。あとあと自分でこの記事を見返したくて書いてます(笑)次はなに読もうかな・・・といいつつ、もう違う本がひざの上で開いて読みおわるのを待ってます。読書は力なり!

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