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ある日突然、ダブルケア。4

父とは少し前から同居が始まっていた。
母を迎えにリハビリ病院へ
また少しスッキリした身体になっていた母は待ち遠しそうに私を待っていた。
荷物もまとめられ帰るだけだった。

お世話になったスタッフさんやケアマネージャーさんにご挨拶し母を車いすで車まで押した。
母を助手席へ動かない右足から介助し母を助手席へ移動、私1人で母を車に乗せた。

母は何処に帰るかわかっているのか?
もう、今までの自宅には帰れない。私達と父のいる家でこれからの暮らしが始まる。
車で20分程で自宅に着いた。
母はわかっていた、今日から一緒に暮らすことを。
手すりの付いた階段を4段私の介助で玄関へ何とか出来た。玄関では椅子に座らせて靴を脱がせ手すりを使って上がり框を上る。
4点杖で廊下を歩きリビングへ
母のために購入した介護椅子に座らせた。

やっと家族のもとへ帰れ安心したようにも感じた。
私の娘はまだ一歳にならない。
母のまわりをウロウロすると危ないのでバンボに座らせたり、ジャンパルーと言う歩行器似たJUMPして遊べる器具に入れて遊ばせた。

次の難関はトイレ、リハビリ病院でみっちり訓練して大丈夫だと思うけれど自宅トイレは病院と違い狭いしトイレットペーパーの位置が麻痺側にある。初めは切って渡そうと思っていたが毎回はやっぱり大変。
昔、祖母の家で四角いちり紙をトイレで使っているのを思い出した。これはいいかも!
母の左側にちり紙を台の上に置いて使ってもらおう!
ロールだと左手で切りにくくちり紙は切らなくて良い。
母も使いやすかった。トイレも1人で出来た。

介護ベッドはリビング隣の和室に置いて、私は母が夜中にトイレ行く為に母のベッド下に布団を敷いて寝た。夜は転倒しやすいし暗いので歩行やトイレの介助は避けられなかった。

母が帰ってきても仕事、育児、家事の日常は変わらない。
帰った早々、母もデイサービス通いが始まる。

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