ある日突然、ダブルケア。8

子どもが成長すれば母は老いてくる。

子どもは手がかからなくなると母の介助の回数が増えた。

母が転倒し、足の大腿骨を骨折してしまった。この時はもう寝たきりになってしまうのじゃないかと思った。
母は家に帰る為リハビリを頑張った。

母には申し訳ないが、母の入院は私が介護から解放される時間にもなる。
介助者には必要な時間。
そして、また介護を頑張る為の時間でもある。

母も頑張った。
リハビリ終えて自宅に帰ってきた。
100%は戻らないが今までと変わらず自宅で暮らせそう。

また、一緒にショッピングセンターへも行けます。
子どもが1人増て今度は母は車椅子、娘は母のひざの上に2人目息子は私が抱っこ紐で抱えるが定番となった。

家族でテレビもよく見た。
志村けんのバカ殿様は母も大好きでテレビ前に子ども母と私が揃って笑う。
母がテレビを見て笑うのはバカ殿様とドリフターズや相撲、私はこの時間が大好きだった。

志村けんさんがコロナで亡くなって、しばらくして母も亡くなった。
天界でも笑わせてもらっているかな。

肺炎にもかかりやすくなってきた。
肺炎になってしまうと、自宅療養とはいかず入院が必要。
一度入院すればしばらくは寝たきりになり肺炎が収まってからリハビリが始まる。入院前の状態まで回復は難しい、やはり以前より体力も衰え介助が増えた。
気がつけば母も69歳になっていた。

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