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漢方薬で子どもが授かりやすいカラダつくり 文:五野由佳理

2022年11月21日
文:五野由佳理(漢方専門医)

菅(すが)前総理が「不妊治療を保険適応にします!」と宣言したのを覚えていらっしゃいますか。

今年4月からやっと保険適応が開始されました。
以前に比べて少しは経済的負担が軽減されたかもしれませんが、まだまだ身体的、精神的負担は大きいものがあると思います。

そもそも日本の平均初婚年齢は、1980年で女性25.2歳、男性27.8歳でしたが、2021年では女性29.5歳、男性31.0歳と約40年間で男女共に約4年延びています。

第1子出産の女性の平均年齢も、1980年は26.4歳でしたが、2021年30.9歳と4年遅くなっています。

自然妊娠率は35歳を過ぎると明らかに下がってくるのは事実ですので、妊活のスタートラインが後退していることも出生率が下がってきてしまう1つの要因と言えるでしょう。

最近では、未婚の女性が卵子の凍結保存することもされていて、将来に向けた保険の1つだと考えます。
ただ、保険適応ではないためにかなり高額な費用になるようです。

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