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今日の誓い ~信越五岳への想い~

そして、賽は投げられた

2023年9月16~18日、信越五岳トレイルランニングレース2023が開催された。昨年、私はペーサーを務める予定だったが、ペーサースタートの黒姫エイドで涙のリタイアを経験した相棒。あれから1年。この日に向けて月間走行距離300キロを超えるトレーニング、コースの試走、仕上げのトレッドミルでの追い込み練とたゆまぬ努力を続けた相棒。私も今年はペーサーではなく、サポートに徹することを決め込み、試走では、コースを共に走ることもさることながら、食料調達拠点となるコンビニの位置を押さえ、自動販売機の場所を押さえ、エイドの雰囲気をつかみ、レース前2週間はレースプラン、補給プランを練り、信越五岳について配信しているポッドキャストを繰り返し聞いてイメトレしながら、押さえることを繰り返し頭に叩き込む、など、お互いに思いつく限りの準備をして臨んだ。
そして、2023年9月16日18時30分、華やかな花火と共に「賽は投げられた」。それは100マイルという二人三脚の旅の始まり。

9月18日(月)午前1時頃 
完走を待つ飯綱リゾートプラザにて

31時間を切るフィニッシュ

至極の二人三脚の末、31時間を切るフィニッシュを実現した相棒。
それは簡単ではないこと。本当に。本当に…。
相棒の努力なくして、この夢のフィニッシュをつかむことはできなかった。
そして、息の合った二人三脚もまた然り。
レース1週間後、お酒を片手に祝杯をあげ、レース中にはお互いに見えないできごとのあれこれを語り、エイドごとに撮影した相棒の表情を見返しては、振り返り…。

信越五岳のシンボルに魅かれる

ここが始まりだった

リベンジ完走、思いのたけを語りつくした祝杯の会…。
不思議なことにここがむしろ「さらに魅かれる」きっかけとなった。
レースを終えて2週間が経過しても、自分の中で「信越熱」が冷めない。
数々の選手があげているインスタや、大会オフィシャルのインスタに見入る。愛聴しているポッドキャストでの信越五岳”はなし”をくまなく聞き入る。レース主催の石川弘樹さんの想いに触れる記事を読む…。
そして、あまりにも気持ちが消化しきれず、今回のサポートで唯一の心残りがあった「戸隠エイド」にひとり足を運び、再び胸打たれる。
「あぁ、ここだったのか…」と。戸隠という場所がらもあってか、その場の神々しさにも胸を打たれる。
※戸隠だけは、試走でエイドを見れず、当日も夕頃の運転で道がよく見えず、道を間違え、ようやくたどり着いたが、相棒の到着ギリギリのエイド入りとなって心残りがあったことも再び訪れた大きな動機だった。

今日の誓い ~信越五岳への想い~

レースが持つ世界観への共感や憧れ
レース主催者の方や事務局の方々、地域の方、ボランティアの方々への感謝
信越という自然への感謝
信越という自然への畏怖
挑戦心をかきたてられる場への憧れ
挑戦しているすべての選手への尊敬
昨年の経験をバネにして飛躍しまくる相棒への尊敬
「相棒を相棒である」とたらしめる関係性への誇り
そして…
トレイルランニングという夢中になれることに出会えたことへの感謝

様々な感情をかきたてた2023年信越五岳トレイルランニングレースは、
私の心に2つの誓いを残した。
「信越五岳トレイルランニングレースに自分が40代のうちに出走したい」
「トレイルランニングと学びを有機的に結びつける場をつくりたい」

これからの毎日に流されないように「誓い」として今日これをここに書く。

ただ足を前に出すだけ。
ただそれだけなのだ。

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