ただいま!高尾!
2023年4月末、仕事の繁忙期にようやく一区切りがついた。
その道のりは、今年も簡単ではなく苦しい日々も多かった。それでも「乗り越えた」と自負できるほどにはあるように思う。繁忙期はトレランもままならなかったが、ゴールデンウィークを使って久々の高尾へ。
ソロ高尾トレラン
私が繁忙期に仕事に情熱を注いだのと同様に、相棒は「ウルトラトレイルマウントフジ」に情熱を注ぎ、無事に完走を果たした。昨年からの大いなる飛躍を見せ、ゴールゲートをくぐった。その姿は純粋に超絶かっこいいし、私の目標だ。レースから1週間強経過してもなお、その疲労が残っているようで、本日相棒は不在となり、久々の「ソロ高尾トレラン」となった。
ただいま、高尾。ただいま、わたし。
お気に入りのAnswer4「TAKAO,TOKYO」Tシャツに身を包み、いざ高尾へ。
今日のルートは、「高尾山口駅➡日影キャンプ場➡城山➡小仏峠➡景信山」の往復で約20キロ。高尾ランナーらしからぬ(?)短距離だけど、リハビリ的な感覚もあり、このくらいの距離に留めたが、実にMarvelous Trail Runningだった。そして今日、ランをしながら脳内にかけめぐったのが「ただいま」という言葉と感覚だった。
ただいま、高尾。ただいま、わたし。
日影の脇を流れる川のせせらぎの音が癒しを運んでくる
さわやかな鳥たちの鳴き声がさわやかさを届けてくれる
生ぬるい風と冷たい風の交差を肌で感じる
林道の木漏れ日、色とりどりの花が目を楽しませてくれる
新緑のまばゆい緑いろは輝いて見える
城山から見える富士山、景信山から見える富士山、
そして眼下にひろがる関東平野は自分のいる場所を確認させてくれる
抜けるような青い空は疲れのすべてを吹き飛ばしてくれる
登りのトレイルで喉の渇きを感じる
登りのトレイルの傾斜で感じるふくらはぎの心地よい痛みを感じる
全身に流れる汗、ほぐれていくカラダ、風がカラダを通り抜けていく
カラダの五感すべてが開いていく
五感開放
あぁ、かえってきた。
ただいま、高尾。ただいま、トレイルランに身をゆだねる私。
この瞬間に感じたことをココロとカラダに刻もう
意味のある我慢と意味のない我慢
復路、城山から日影に向かうとき「トイレに行きたいような…まぁ、日影まで我慢できるか」と思って城山を出発したが、その数分後に「やっぱり行けばよかった」と後悔した。
その時にトレイルランを通じて「意味のある我慢と意味のない我慢」があることを学んでいたことをおもいだした。
登りのトレランで息があがって苦しくても前に進むことや、ゴールに向かってあきらめないこと、などは私にとっては意味のある我慢。一方で、寒さを我慢して温度調節をしないこと、カラダの疲れを無視して休憩を取らずに走り続けること、空腹感を無視することなどは意味のない我慢。
トレランを始めて「意味のない我慢」は良くない状態を生み出すことを身をもって学んだ。今日、トイレを我慢した自分が意味のない我慢をしたことに気づき、トレイルを通じた学びとして1つ加えておく(今日は既知のルートで日影までさほど時間をかけずに行けたので大丈夫だった。)
仕事においても人生においても然り。
これから
再び、自然の中を走らせていただくトレランを通じて五感を開放しながらたくさんのことを学ぼう。
ただいま、高尾。ただいま、わたし。そして、おかえり、わたし。