【岩手県一ノ関市)】みちのく奥州②水沢江刺&平泉『伊達政宗も愛した、厳美渓』2024年2月18日
東京でタクシードライバーをしております、みやびと申します。🚕💨
タクシー会社には、多種多様な人材が集まってきます。自分も異端児かなぁ…と思っておりましたけど、、
周りを見回すと普通かな?笑 なんて思える位、タクシー会社の仲間たちは面白いんです‼️👀✨
今回は、そんな個性溢れるタクドラ仲間と岩手の旅へ行ってまいりました。
私達が見た奥州は、2月なのに雪もなく、またコートを脱いで丁度良い気候。まるで春のよう。☀️✨
『厳』しい川の流れの『美』しい『渓』谷
🟰厳美渓(げんびけい)。
エメラルドグリーンの美しい川ですが、冬だからこの色なのか、暖かいからこの色なのか、分かりません。🏞️🤔✨
この美しい厳美渓に、再び訪れた旅の仲間が居ました。
彼は、通称Benさん。いつもミリタリーファッションでキメている40代のタクドラです。
戦国武将と城好きで、自称・変態野郎。どのように変態なのかは謎、、
「俺はね、変態だけど犯罪者じゃないから。笑」とサラッと言っちゃう、明るい御方です。
Benさんは、2011年の初夏に初めて奥州を訪れました。
震災後の誰もが観光を見送りにする中、あえて観光をしたそうです。
「だってさ、震災で被害に遭った上、仕事も無くなっちゃうんだぜ?
なら、観光でお金を遣った方が良いじゃん!
ボランティアがワンサカ来てたけど、俺はそうせず、観光しようと思って行ったんだよー」
昨今の能登半島の大地震でも、観光客からのキャンセルが相次いでいる… なんてTVで観ました。
観光業に従事している人には、一重に震災ではなく、二重三重の苦しさ辛さがある。
私達タクドラも、お金を遣ってくれる人の動きが何より重視される仕事ですからね。
金沢から来たお客さまをお乗せした時も、観光客が居ないことを嘆いていました。
Benさんは、能登半島地震でマスコミが話題にするよりも随分前に気が付き、観光をした。
そんなところに、感銘を受けました。😭✨
「震災は3月だろ、観光には5月くらいに行ったんだけどさ。道もめちゃくちゃだったよー、あちこち、ヒビ割れて。
観光名所に行っても、だーーーれも居ない。
そんでもって土産屋に寄ったらさ、土産屋のオバちゃんに握手されて泣かれたんだよ…
観光で来たって言ったら、涙流して喜んでくれたんだ」
2011年3月11日。
東日本大震災の爪痕は、東京に暮らす私達の心にも傷を残しています。
東北の皆さんにとって、あの恐ろしい震災はもっともっと苦しいものだったことでしょう。
Benさんが話して聞かせてくれた旅の話は、是非書いて、皆さんに読んでもらいたいと思いました。
さて再び厳美渓を訪れ、Benさんはこう言いました。
「震災直後の岩手泣かれたのって、この土産屋なんだ」
それがこの、厳美渓です。
駐車場を利用させていただいた私達は、この土産屋さんで買い物をしました。
Benさんは、土産屋の店員さんに話しかけています。
「震災の時に来て… 手を握った…」
土産屋さんの方は、覚えていない様子です。
ニコニコしながら、そうでしたか?なんて返事が聞こえてきました。
笑顔でやり取りし合う、Benさんと店員さん。かつての苦しみは見えません。
あの大震災から13年が経ちました。
地震で亡くなられた人、津波や火事で亡くなられた方、もう2度と帰らぬ命。
観光は、生きてさえいれば何度でも行けます。
命の重みと、自然の力強さと恐ろしさを、奥州はそっと教えてくれました。
私達は小っぽけな存在だけど、支え合い、自然とも共存して生きてゆきたいですね!
続く。⇒
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