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春よ、まだみぬ春

ほんの少し前まで、鬼を追い払う豆が店頭に並んでいましたが、いつの間にか、やさしい色の雛あられが並んでいます。

平和です。

平和に暮らすことを負い目に思わなくて済むように、みんなが今よりほんの少しだけでもいいから、優しさと寛容さを示すことが出来たらいいのに。

今日は雛祭りです。


春逝くや飲んで騒いで神楽坂

(はるいくや のんでさわいで かぐらざか)

季語は「春行く」です。

あるnoterさんが、神楽坂での浮世話を書いていたので詠んでみました。

もちろん、どこにも行っていませんし、ましてや、まだ逝ってなどいません。

ただ、行く春に逝けたら本望だろうなあと、わたしの妄想です。

どうせ死ぬのなら春がいい。

人が恋しくなるような、ほんの少し、肌寒い春がいい。

再登場のお雛様です


春の句を千たび詠まば常春か

(はるのくを せんたびよまば とこはるか)

不穏な情勢です。それでも、わたしが千回も拙い春の句を詠んだ頃には、春のような世が来るのだろうか。

世界中の人が、やさしい春の句を詠んだら、世界のやさしさが一度上昇するのかな。


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初登場の色っぽいお雛姐さん


今風の雛人形とお色気のあるポーズを合体、ちょっと不謹慎なお雛様です。

俳句の先輩がお局様みたいなお雛様を描いていたので、わたしも対抗して描きました。

毎日、俳句と水彩画を投稿される角さんは、わたしのよき俳句と絵の相棒です。お互いに時には突っ込み、ジャブを放っては、刺激の快感を共有をしています。

打つべし!打つべし!