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絶滅危惧種


「今の若い子達って、覇気がないというか、大人しいよねぇ。言葉も大人しくて土佐弁を話す子も少ないし、いごっそうもはちきんも絶滅危惧種ぜつめつきぐしゅらしいんよ。」

昭和生まれの人と話が盛り上がってしまいました。どうやら、職場の年配女性に自分達はもはや絶滅危惧種と言われたことが、思考の片隅に残っていたようです。

熱もなく、症状も落ち着いたので話し相手が欲しかったのでしょうし、あたしもお喋りが好きときています。

若い世代の人が聞いたら「ウムム」かもしれませんが、そこは昭和生まれのおばちゃんの口です、モロ偏見な意見が出るわ、出るわ。

★★★

彼女いわく、会話をしていても質問してこないので、すぐに会話が終わる。すぐに納得して諦めてしまう。欲がない。

そうやねぇ~

彼女曰く、日本の若者は困ったことになったとしても、社会や世間がどうにかしてくれるやろうという甘えがある、とインドネシアの学生さんが言いよった。自分の力で道を切り拓こうという気概がないと言いよったけど、ほんまやねえ。

そうなんやぁ~

彼女曰く、うちらが若かった頃はもっと貪欲やった。今の若者はおるかいるかおらんかいないか分からんくらい静かやねぇ。

確かにねぇ。よさこい祭りになったら若者が出てくるけんど、祭りが終わったら姿を消すもんねえ。

やきだから、うちらは絶滅危惧種なんやって!

★★★

絶滅危惧種はどうかは分かりませんが、どうやら今の若者に覇気がないと感じている人はけっこういるみたいです。

エコなだけで、無駄にえたりしない人種の気もします。同じ熱量を持っていても、昭和生まれみたいに外に駄々漏れではなく、内に秘めた情熱があるのかもしれません。

同年代の女性のドスの利いた土佐弁を聞いていると、その野性味溢れる物言いに耳を塞ぎたくなります。単に声が大きいだけで中身は微妙だし、上品とは対極です。でも、絶対に絶滅しそうにはありません。

絶滅はしたくないけれど、喧嘩腰に聞こえる土佐弁はあまり好きじゃないあたしです。

彼女と話していて、今の若者には生きる力が弱くなった人が増えた気がするという意見で一致しました。

声の大きさというより、言葉に力がない気がします。自信がない?自己肯定感が低い?

DNAの二重らせんの右巻きがほどけてきて、遺伝子が弱まったと申しますか、ブツ切れになっているみたいと申しますか、生きものとして脆弱になった気がします。

このままだと地球温暖化による高温によって亡くなる前に、弱くなった人類が絶滅しないかしら。

否、もしかしたら、知らないうちに遺伝子が組み換えられていて、この温暖化に適応しているのかもしれないなあ。大人しいけれど、意外と抜け目なく環境に適応しているのかもしれないなあ。

土佐弁でまくし立てるいごっそうやはちきんは死に絶え、大人しい彼らが生息する静かなる土佐。それはもはや土佐ではないのかしら。

なんて、妄想が止まらないので終わります。


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この絵はhttps://note.com/taka315_yutaka
Taka315さんの投稿の写真を参考に
描かせて頂きました!


急にnoteが使いづらくなりました。新エディターとかにアップデートする前だから?

俳句は何も浮かばず。とほほ