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赤帽のおもひで

人生を振り返ると、だいたい3年ごとに心機一転している気がします。

仕事にしても習い事にしても、3年もやれば覚えますし、向き不向きも分かります。なにより、飽きます。

看護師は、20年の間に6回の異動、3回の転職をしました。これくらいのスパンでうろちょろするのがちょうどです。

今年は変化の兆しが見える年。


君がこの世から去ったら送ろうと思うような生活はこの地上ですでに送ることができる。しかし他人がその自由を許さないなら、そのときこそ人生から去っていけ。ただし、その場合は、ひどい目に遭っている人間としてであってはならない。

自省録より本日の自戒


昔はこんな店が近所に三軒はあったのに、
今では自販機があるだけです。


つばくらの低き飛跡や虫の跡


物置に巣をつくるツバメは、餌を持って低空飛行で帰ってくるのですが、いつもヒヤヒヤしています。

なんと、その飛跡の高さは猫の目線の高さと同じくらいで、マールが狙っています。

ただ、ツバメも賢くて、ちゃんと上空で猫の姿を確認しているようです。

今年もツバメ  VS  虫、そしてツバメ  VS  猫の頭脳戦かな。


前輪が脱輪して、ガタガタしながら
大阪へ行きました(嘘です)。


赤帽の車窓の震え巣立ち鳥


わたしは京都にあった短期大学を卒業して、両親には相談もせず、大阪にあった児童養護施設の就職を決めました。

引っ越しは赤帽に依頼しました。引っ越しの当日、荷物を赤帽のおじさんと荷台に運び、助手席に乗せてもらいました。

ワクワクでもない、不安でもない、緊張とも違います。よく分からない感情に支配された無口なわたしは、車窓に映る自分の顔ばかり眺めていました。

走行の振動で震える車窓。新社会人として、期待と不安に震えるわたしの心情。

無事に引っ越し完了。

これで赤帽のおじさんとのご縁も切れた、と思ったのですが、それからも、年末になると蜜柑やお菓子、子どもらが喜びそうな玩具や文具をたくさん買ってきてくれ、わたしにも忘れずにプレゼントを持って、退職の報せをするまで会いに来てくれました。