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忘れ花

振り袖や出番十回忘れ花

季語は「忘れ花」です。

小春日和に誘われて我が家の桜も二輪咲いていました。季節外れの桜、心楽しい気持ちを誘いますが、所詮は季節外れの狂い咲き。

その桜の姿を見て、ふり袖を着てお見合いをする機会が十回もあったのに、今では忘れ花となった自分を詠んだものです。

まあ、実際はお見合いは一回だし、振り袖はもったいないと作ってないわたしです(笑)。

今でもお見合いという慣習は残っているのでしょうか。どうせならちゃんと着付けをしてもらって、お見合いらしいお見合いをしても良かったなあ。

でも、今の時代ってマッチングアプリだし、わざわざ振り袖を作ることもない。成人式に着て、誰かの結婚式で着て、元手は取れるのかな。

それとも、マッチングアプリ内でお見合いがあって、そのときに自分好みのバーチャルな振り袖を着てるのかしら?やったことがないので妄想。


十九時は猫のお帰り暮早し

季語は「暮早し」です。判で押したように、毎日、夕ごはんの後から十九時まで散歩する習慣の我が家の猫。

十九時はすっかり日も暮れて暗くなっているのに、呼んでも返事はないし帰ってこない。いったい何をしていることやら。

それにしても、うちの猫の体内時計は狂いがないなあ。


腹の上香箱座りの竈猫

季語は「竈猫」です。

暖かい場所にうずくまって動かない猫のことらしく、昔の猫は、火の落ちた竈(かまど)のなかに入って灰だらけになっていたらしい。結構毛だらけ猫灰だらけ!ですね。

うちの猫、腹の上で香箱座りをするもんで、可哀想で動けません。

「の」を入れたら、中八になってしまった。リズム感はあるけれど、是非!はいかに?