日報 3月17日 目的の途中にあるもの
記入者:かくなみ みほ
今日は会社にて、おもちつきを行いました。
かくなみ親族と近所の友人が集まり、
10キロを超えるおもちをつきあげました。
まず、薪ストーブでもち米を蒸します。
お釜から吹き出す蒸気の暖かい空気で、
会社の1階の窓ガラスが真っ白にくもりました。
「よいしょー」と掛け声をかける時の春の日差しと、
周りにいる人の朗らかな雰囲気がたまりませんでした。
久しぶりの賑やかさに、わたし1mmくらい浮いていたかもしれません。
あんころもち、きな粉もち、納豆もち、お雑煮……
出来上がったおもちは、お腹がいっぱいになっても、
もう一個、また一個と手が伸びてしまいました。
どれもこれも、とろけるおいしさでした。
おもちがねぱねぱ手にくっついても、
口に入れてしまえばおいしく掃除。
みんなで作ってみんなで食べるから、
特別おいしいんですね。
もち米が蒸しあがるまでの時間が、また良いのです。
缶ビールを飲みながら談笑したり、
外のイスに座って日向ぼっこしたり、
もう使わない道具をちょこちょこ片付けたり、
残っている雪を掘ったり、食べたり……。
みんなそれぞれで、“すき間の時間”を過ごしているのです。
「もちをつく」という目的のもとに集まった人々が、
「もち米を蒸すまで」の時間を手に入れたように見えました。
目的の途中にある時間が、
きっとかけがいのないものです。
時間は、追われると儚く過ぎてしまう。
追いかけると加速度が増しますが、
一瞬一瞬が濃厚な時間になります。
1ヶ月前のことを思い出して、
「え、もう1ヶ月経ったの?!早いなぁ……」
と思いつつ、実際に振り返ると、
早かった割にはいろいろなことがあったなぁと思うことがあります。
「一年といえど、みんな1秒1秒の積み重ねなんだよ」
と、かくなみの長が言いました。
そうですね。
今を否定したら、未来までないことになりますね。
「なんでもなさそうに見える時間」を、これからも大切に見守ります。
協力してくれたみなさん、楽しく賑やかな一日をありがとう。