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Vtuber界隈で同じゲーム実況が乱立する理由

視聴者目線ではApexばかりでつまらないとか、マイクラばっかりで飽きたという意見もチラホラ聞きますが、配信者やVtuberが一部のゲームに集中するのには、当然理由があります。

①そもそもゲーム自体が面白くて人気がある

これは言わなくても分かるだろうという話ですが、面白いゲームであれば基本的には視聴者が集まります。特に見ていて面白いゲームは人が集まりやすいです。当然人気商売のVtuberなので、人気のあるゲームは基本的に誰かしら参加します。

ビッグタイトルのゲームは初動が重要になります。競合相手より早いだけで先行者利益を享受できる可能性があります。ロケハンなしの、いわゆる初見プレイ勢であるなら、1時間でも早く競合相手よりも早く配信をするべきでしょう。そういう意味では個人の方が配信ルールが明確で比較的緩かったりするのでやりやすいかもしれません。

②関連動画に引っかかりやすい

視聴者目線だと忘れがちですが「関連動画に上がりやすくなる」というのは非常に重要です。同じゲームタイトルをプレイすることで人気のある配信者の関連動画に引っかかりやすくなります。つまり純粋に導線が増えます。例えばApexであれば有名FPSプロゲーマーや配信者から視聴者が流れてくる可能性があります。

プリコネ配信見てたらおすすめにぺこらのプリコネガチャ配信が出てくる、アズレン配信みてたら船長のガチャ配信が出てくるみたいな感じですね。

また同業他社のVtuberからも当然視聴者が流れてくる可能性が高まります。

③コラボがしやすくなる

複数メンバーが参加できるゲームであれば、当然コラボしやすくなります。これは同じ箱のメンバーともそうですが、他の箱のVやリアル配信者にも当てはまります。

例えば合コン紛いだとか色々物議を醸しだしている異種混合のCRカップですが、参加メリットの一つにジャンルの違う相手と視聴者を共有できる可能性があることです。プロゲーマーはVtuberの視聴層を取り込める可能性があるし、Vtuberはプロゲーマーの視聴層を取り込める可能性があります。

④エンゲージメント指標(再生数)の低下を防ぐ

Youtubeの性質上、再生数の伸びない動画を出しているとそもそもアルゴリズム上の評価が下がって、おススメに上がりにくくなる言われてます(かつて人気のある配信者が出てこず、最近人気のある配信者の方がおススメされる傾向があるのはこのため)。同じネタを擦っているだけに見える同一ジャンルの連発は、一見つまらない様に思えますが、人気のあるジャンルの二次創作であれば薄い本が売れやすいのと同じで、人気のあるゲームの配信であれば一応開いておくかという人は多いはずです。一回でも開けば再生数にカウントされるので、やはり一度人気のでたゲームを擦るのは理には適っています。

また、一度面白いと思った人は次はもっと早く動画を見たいと思って、アップロードを待ち構えている場合が多いです。これは初速の上昇に繋がり、いわゆる「急上昇ランキングにひっかかる可能性が高まります。

余談ですが、ぺこらが昨年末マイクラをプレイし続け、ずっと高い再生数を維持したことで、人気動画がおすすめされ易いYoutubeのシステム上の優位性を上手く利用した形になっていました。2020年11月の月間再生数は1468万再生で全体でも29位という破格の数値です。正に王のムーブ。普通に配信すれば勝手にYoutube自体が宣伝してくれる、そんな状態です。

一方でマイナーゲームの発掘だったり、余り人気の無いジャンルのゲーム実況は矢張り再生数が伸びないリスクがあります。ちょうどゲーム会社が数字の読めない完全新作よりも、比較的数字が出やすい名作のリメイクや外伝、ナンバリングタイトルをやりたがるのと構造は似てますね。

まとめ

以上4つぐらいの理由で人気ゲームを擦るメリットだったりします。配信者のガッチマンさんなんかも、一時期ずっとジェイソンばっかりやってましたがやっぱりついつい開いてましたね。基本、明らかに人気が無くなるまでは続けるのが王道ムーブなんじゃないでしょうか。プロ野球でも調子のいいバッターのフォームは弄るなって鉄則ありますからね。明らかにとびぬけて調子のいい配信がある場合は、擦り続けてみるのも手かもしれません。

余談

とは言え船長の様に飽きたり、やる気がでないと感じたら続きをやらないというのも割り切りなので、個人的にはどっちでもウエルカムであったりします。まあ、一般的にはやるんだったら最後まで見たい!って人のが多いとは思います。

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