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Vtuberとロールプレイ
最近のVtuberはほとんどロールプレイを行いません。初期設定だけは一応作って活動開始後は中の人そのままに活動するアバター型のVtuberが多いと思われます。
これの根拠になっているのはバーチャルエコノミスト千莉さんの動画などで出てくる「過度にキャラクター設定を演じる」ことが負担になるという論説でしょう。
ロールプレイが負担になるという主張はその通りだと思いますし、長くやっていると自然とロールプレイが薄れていく傾向があるのを見ると徹底するのはかなり厳しいことなんでしょう。しかしそれは悪魔でも演者側の都合でしかありません。
視聴者は時に極端にキャラ付けされたVtuberを見たいと願います。そう、にじさんじからデビューした壱百満天原サロメの様に。
Vtuber初期はアニメキャラ
元々バーチャルYoutuberはアニメなどのガワを無許諾でつかったものが多かったです。例えば今も活躍しているVtuber『天開司』は元々『微糖カイジ』という名前で活動していた伊藤開司のモノマネ系Vtuberでした(勿論無許諾で削除されました)。
アニメキャラがVtuberとして自由に動くというのはそれはそれで面白い物で、割と最初期はアニメっぽいキャラを演じる完全ロールタイプのVtuberに需要がありました。
現在のVtuberの姿
今のVtuberの主流は個人的には4種類あると思っています。
①キャラクター型
キャラクター型はいわゆるロールプレイ勢で、壱百満天原サロメ嬢やでびでびでびる様などでしょうか。
②ストリーマー型
ストリーマー型はぶいすぽっやNeo-Porteの様に競技色の強いゲームをするe-sports寄りのゲーマー。
③アーティスト型(バーチャルアイドル)
アーティスト型はホロライブメンバーの様にアイドル活動をやったり音楽で活動するVですね。ホロライブが人気があるので今は③のタイプが多い気がします。
④生主型
ストリーマー型とほぼ一緒という見方もできますがe-sports以外もやるゆるーい感じのニコ生の生主型。上記に①~③に該当しないタイプは④に落ち着きます。
キャラクター型のVtuberが復権するのか?
今生き残っているVtuberは割と素の感じでVtuberをやっていることが多く、生存バイアスで「ロールプレイは不要」という風潮が出来た気がします。
しかしサロメ嬢の活躍の結果、今度は逆に揺り戻しでロールプレイを強固にしたVtuberが増える気がします。
でもなあ…ゲーミングお嬢様ネタ以外で見てみたいキャラクターがいるかと言われると…私は特にないかな。結局突然変異的に現れたサロメさんぐらいしかヒットしないかもしれないなーなんて思ってます。
素人考えのキャラではなくプロが考えたらどうか?
いわゆる素人が考えたキャラだと結構限界が来ていると思うので、例えば西尾維新みたいな特徴的なキャラ付けをする作家や漫画家、脚本家に依頼するというのもアリかもしれません。プロデュースという点では懲役太郎さんの俺太郎先生や、のりぷろの佃煮のりお先生なんかもキャラづくりを考えていると言えるかもしれませんね。お二人とも漫画家なのでキャラクター造形については一家言あるでしょう。
やりすぎたらパクリだよね
とは言えキャラものは完ぺきにやりすぎるとコピーになってしまいます。やりすぎた例としては『ジョー・力一』なんかがそうでしょう。いくら何でもそのまんま過ぎるw まあ中身は全然違うんですが。
https://www.nijisanji.jp/members/joe-rikiichi
あとは余りに最初のキャラの固定化が強いと、自由度が効かないとかもありそうですね。
結局ホロライブぐらいの緩いキャラ設定に落ち着くかも?
そう考えると、ぺこらの様にキャラ設定は兎も角語尾だけは残すというのはありかもしれません。『ぺこ』という語尾に付いて悩んだ時もありましたが、続けたことでぺこらのイメージと語尾が結びついて、非常に分かりやすい代名詞的存在になっています。
船長も『Ahoy!』という挨拶がキャライメージに結びついていて、オリソンにも『Ahoy!』というキーワードを入れているので更に強固になっています。
わための『こんばんドドド』や白上の『こんばんきーつね』などもセリフがキャライメージを連想させやすいのでめっちゃアリでしょう。
ロールプレイというほどではないにしろ矢張り『挨拶』はキャライメージと密接にかかわるので重視したいところです。
生き様がロールプレイ
古参Vtuberのピーナッツくんもぽんぽこチャンネルで割と中の人視点での話をしていますが、なんやかんやピーナッツくんの活動スタイルは完全独自路線なので、キャラを演じるというよりは生き様そのものがロールプレイという気がします。そもそも喋る豆のイメージなんて誰も持っていないのである意味自由、しかしモデルのないキャラを貫き通してるんですからやはり天才的です。
藤子不二雄がドラえもん描きながら自分でドラえもんを演じる様なもんです。多分そんな人、未だかつていないんじゃないでしょうか。
究極のロールプレイ バ美肉おじさん
ロールプレイと言えば性別と容姿を転換させているバ美肉オジサンたち。めちゃくちゃ過度なロールプレイですがトゥメリもマグロナちゃんもあんずちゃんとても楽しそうです。やっぱ向き不向きがあるのでしょう。一方で私生活は女性化しているのではないかという見方もありますが…
最後に
キャラ付けは重要だがロールプレイを演じ続けるのはキツイと言われている。ロールプレイはなるべく負担の少ない自然な形が良い。語尾や挨拶を徹底するだけでも特徴になって目立ちやすくなる。こんな感じでしょうか。
今話題のサロメ嬢は今のところロールプレイのレベルが高くて非常に流暢に演じてますよね。まさにバーチャルゲーミングお嬢様です(流石に漫画の様に格ゲーが滅茶苦茶上手いとかはないんでしょうが)。
恐らくサロメ嬢の後を追うようにいろんなキャラクター型のVtuberが出てくると思いますがやっぱり生き残るのはほんの一部だと思います。まあ何にしてもVtuberライフ楽しんでいきましょう。
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