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男物のエコバッグの話

自分の、『実益にしたい趣味』の一つにバッグ作りがあります。
色々煮詰まっていたら(ぶっちゃけ売れない)、以前バッグを買っていただいた人から『男物のエコバッグを考えてほしい』と話を振られました。

反射的に、無理だと思いました。
自分の作るバッグは、ほぼ9割コットンで、自分の考えるエコバッグは、ナイロン等の「丈夫」で「軽く」、なにより「汚れにくい」ものだからです。

……ですが、有難い依頼です。
とりあえずネットで調べてみたり、周囲にリサーチしたところ、一般的に『エコバッグ=普通のトートバッグ』と考えている方が、意外に多いことに気付きました。

特に男性は、エコバックを『折り畳む袋』と認識してる方が少なく、それを自分が持ち歩くということを考えられる人は、もっと少ないことに気付きました。

これは驚きでした。
大げさですが、カルチャーショックでした。

自分にとって優秀なエコバッグとは、とにかく持ち歩きに苦を感じない『小さく軽い』ものなのに、彼らの考えるエコバッグ、というか『スーパー帰りに持つ買い物袋』というのは『男が持っても恥ずかしくない』、『それなりに恰好がつく』ものなのです。

余談ですが、漫画(もうドラマとしてのが有名かも)の「きのう何食べた?」で、主人公のひとりが憧れていたエコバッグは自分の考えるエコバッグでした。

それもあって、何の疑問も持たず、自分の考える、「自分の欲しいエコバッグ=皆の思ってるエコバッグ」だと思ってましたが、これは常に家事をする人、仕事や遊び帰りに『スーパーへ寄るのが自然な人』の発想なんですね。

最近になって増えてきた(と思われる)『普段スーパーに行かないけど、頼まれたらスーパーへ行くのもやぶさかではない』人は、いかにもなエコバッグに抵抗を覚えるのかもしれません。

だったら……と、普段自分が作ってる、スタンダードなトートバッグ(11号帆布)でいいんじゃないか、と思い勧めてみると、『これじゃあ普通のタウンユースだねぇ……』と苦笑されつつもお買い上げいただきました。

デザイン的に、長ネギを出してディスプレイしたい気分です(臭いか…)。

あともう一つ、自分が読んだマンガ(『世界ねこメンずかん』)で、男の人がエコバッグを持っていたのがあるのですが、こちらはそのエコバッグを持って買い物していただけでなく、エコバッグを自分で畳んでいたのです。

このシーンは、本編とはあまり関係ないのですが、エコバッグを畳んでいるのがとても珍しく(おそらくマンガの1シーンでみたのは初めてでした)、思わずまじまじと見てしまいました。

こちらは嬉しいカルチャーショックでしたね(^_^)/




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