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父の偏食に翻弄されて ~母のこと(7)~
母の記憶力が曖昧になりつつあって、それは脳転移を起こしているか、もしくはオピオイドであるMSコンチンが増量されたせいか、ちょっと判断がつかない。
でもとりあえずご機嫌さんなので、そのご機嫌が崩れないようにしたいところ。QOLが良くて進行が遅ければ、それだけでありがたいこと。
相変わらず食事作りもしてくれていて、手慣れているから安心感がある。
困っているのが父の事なんだけど、父が偏食になってきていて「牛肉もダメ、鶏肉もダメ、もやしもダメ、豆腐もダメ」とかキリがない程に「あれもこれもダメ」になってきている。父は明らかにフレイルになってきていて、フレイルというのは簡単に言うと痩せて筋量が減って、虚弱になってきている状態のことなんだけど。どう考えても偏食は父の身体に悪影響を与えている。
その父の好みに合わせて母が食事を作るが、苦労している。でも父を「老い先短いんだから、好きなものだけ食べさせてあげたい」と父の希望を叶えて頑張っている。
というかどっちが先に死ぬんだか私には分からないが、老人ってのは手間がかかるなと思う次第。
ピンピンコロリではなくなってきた両親を、どうにか看取りまで見なければいけない。頼むよ運命、私はキャパが小さいんだから、平穏に看取らせてくれ、と縁起でもないことを考えてしまう今日この頃です。
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