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スクランドラウシス(ラトビア料理)- ノスタルジア食堂より

イギリスに住まう友人から「これぞあなたにぴったりの本」と素敵な料理本を紹介してもらいました。その名も「ノスタルジア食堂 - 労働者の在りし日の食卓 (東欧旧社会主義国のレシピ63)」
さっそく発注したのが10日ほど掛かって到着しました。

ロシア料理のレシピは本でもネットでも簡単にアクセスできるものの、バルト三国や旧東ドイツ、チェコやポーランド料理のレシピとなるとなかなか手に入らない。とくに日本語で、きれいな写真付きの本となると貴重以外のなにものでもありません。

63件ものすばらしい料理のレシピがこの本に収められているわけですが、副題にもあるように「労働者の在りし日の食卓」なので、贅沢な材料や手に入りにくい食材は一切なく、レシピあたりに使う材料の種類も少ないのがいいところです。

ノスタルジア食堂1

手始めに、家にあった食材から判断してラトビア料理のスクランドラウシス (Sklandrausis) という野菜のタルトを作ってみました。

タルト生地はライ麦粉+水+バターだけ。ライ麦粉がない家はまあ割りとあると思うんですけど、うちはナンプラーがあるのに たまり醤油がなかったりするような家なのでライ麦粉ぐらいはその辺を引っ掻き回せば出てくるわけです。
タルトに乗せる具は、じゃがいものピューレとニンジンのピューレ。それぞれ別に湯がいて潰して作るところがちょっと面倒くさいですが、まあ、食材の種類が少ない料理というのはその分手間が掛かるのは仕方のないことです。本当はタルティーヌぐらいのサイズに仕上げるのでしょうが、これも面倒なのでちょっと大きめで数を少なくしました。

味は正直、可もなく不可もなく。これといった特徴はありません。ただライ麦のタルト生地は香ばしい。

後から調べて知ったのですが、このスクランドラウシスという料理は、シャンパーニュやゴルゴンゾーラなどと並んで EU から Traditional Specialty Guaranteed (TSG – 伝統的特産品保証) の称号を与えられている食事なのです。

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画像でいうと、左上のオレンジ色のタルトです。右下はブサイクな形してますがビフカツでした。

桃井かおり、尾形イッセー主演の「ふたりの旅路」を観て以来 ラトビア、中でもロケで使われた煌びやかなバウスカ城には冥途の土産に行ってみたいと夢見てます。

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